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End-of-Sale and End-of-Life Products : Cisco Catalyst 2900 XL シリーズ スイッチ

Catalyst 固定構成スイッチのクラスタリングの設定と解析

ライター翻訳版 - April 25, 2005
機械翻訳版 - November 16, 2007
英語版 - November 16, 2007
Document ID: 4085

内容

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
特記事項
      コマンド スイッチの特性
      Standby コマンド スイッチの特性
      候補スイッチおよびメンバ スイッチの特性
      クラスタ機能を搭載した Catalyst スイッチ モデル
      クラスタ管理プロトコル
クラスタリングの設定
      ラボ シナリオ
      Cluster Management Suite を使用したクラスタの作成
      既存のクラスタへのメンバの追加
debug コマンドと show コマンド
      show コマンドの出力例
      debug コマンドの出力例
付録
      クラスタの設定例
      追加情報
NetPro ディスカッション フォーラム - 特集対話
関連情報

概要

この文書では、Cluster Management Suite(CMS)を使用して Catalyst 1900/2820 および Catalyst 固定構成スイッチ上でクラスタを作る際に必要となる基本的な設定手順について説明します。 この文書で取り上げる Catalyst 固定構成スイッチは、2900/3500XL、2940、2950、2955、2970、3550、3560 および 3750 シリーズです。 この文書では、クラスタリングがどのように機能するかという基礎知識、および show コマンドと debug 出力を使用して基本的なトラブルシューティングと解析を行う手順を説明します。 また、Web インターフェイスを使用して構成されるクラスタの簡単な例を示します。 また、クラスタ作成中に通知される自動的な設定変更についても説明します。

前提条件

要件

別冊の Web 管理に関する文書では、Cisco Visual Switch Manager(VSM)や CMS を使用してスイッチにアクセスする方法が説明されています。 『Catalyst 2900 XL/3500 XL/2950/3550 スイッチの Cisco Visual Switch Manager または Cluster Management Suite Access のトラブルシューティング』文書では、次の問題が取り上げられています。

  • スイッチのメイン Web ページに接続できない

  • 404 Not Found エラー

  • VSM や CMS のアクセス中にブランク画面が表示される

  • Java Is Not Enabled 画面

  • Web インターフェイスから、ユーザ名とパスワードを何度も要求される

  • No response from device メッセージが、リンクや帯域幅グラフ作成中に表示される

Web ベースの管理インターフェイス(VSM または CMS)でアクセスに関する問題が発生した場合や、これらの症状に気づいた場合は、『Catalyst 2900 XL/3500 XL/2950/3550 スイッチの Cisco Visual Switch Manager または Cluster Management Suite Access のトラブルシューティング』を参照してください。

使用するコンポーネント

この文書は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。

表記法

文書表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

特記事項

シスコのスイッチ クラスタリング テクノロジーは、すべての 2900/3500XL、2940、2950、2955、2970、3550、3560、および 3750 シリーズのスイッチと Catalyst 1900/2820 の標準/エンタープライズ版スイッチで使用できるソフトウェアの機能セットです。 クラスタリング テクノロジーにより、最高 16 台の相互接続されたスイッチによる、管理された単一 IP アドレスのネットワークを形成できます。 これは本質的には、IP アドレスを個々のスイッチに割り当てずに、スイッチのグループを管理する方法です。

クラスタ内のスイッチには、次のいずれかの役割があります。

  • コマンド スイッチ

  • メンバ スイッチ

  • 候補スイッチ

各クラスタには、コマンド スイッチと呼ばれるマスター スイッチがあります。 その他のスイッチは、メンバ スイッチとして機能します。 コマンド スイッチは、クラスタ全体に対する主要な管理インターフェイスを提供します。 通常、コマンド スイッチは、スイッチ クラスタ内で IP アドレスが設定された唯一のスイッチになります。 各管理要求はコマンド スイッチに送られてから、該当するメンバ スイッチに転送されます。 冗長性を確保するために、必要に応じてスタンバイ コマンド スイッチを設定できます。 スタンバイ コマンド スイッチには、コマンド スイッチと同一のモデルを使用する必要があります。 メンバ スイッチには、通常、IP アドレスが設定されず、コマンド スイッチから転送された管理コマンドを受信します。 候補スイッチは、スイッチ クラスタにメンバ スイッチとして追加可能なスイッチです。

コマンド スイッチの特性

Catalyst コマンド スイッチは、次の要件を満たす必要があります。

  • スイッチに IP アドレスが設定されている。

  • スイッチでは、Cisco Discovery Protocol バージョン 2(CDPv2)が有効になっている(デフォルト)。

  • このスイッチは、別のクラスタのコマンド スイッチやメンバ スイッチではない。

  • このスイッチは、管理 VLAN 経由でスタンバイ コマンド スイッチに接続されており、共通 VLAN 経由でメンバ スイッチに接続されている。

次に詳説するように、クラスタ内で最もハイエンドでコマンドが使用可能なスイッチをコマンド スイッチにする必要があります。

  • スイッチ クラスタに 3750 スイッチがある場合は、このスイッチをコマンド スイッチにします。

  • スイッチ クラスタに 2900XL、2940、2950、2955、3550、3560、および 3500XL スイッチがある場合は、3550 または 3560 をコマンド スイッチにします。

  • スイッチ クラスタに 2900XL、2940、2950、2955、および 3500XL スイッチがある場合は、2950 または 2955 をコマンド スイッチにします。

  • スイッチ クラスタに 1900、2820、2900XL、および 3500XL スイッチがある場合は、2900XL または 3500XL をコマンド スイッチにします。

Standby コマンド スイッチの特性

Catalyst スタンバイ コマンド スイッチは、次の要件を満たす必要があります。

  • スイッチに IP アドレスが設定されている。

  • スイッチの CDPv2 が有効になっている。

  • このスイッチが、管理 VLAN 経由で他のスタンバイ コマンド スイッチに接続されており、共通 VLAN 経由でメンバ スイッチに接続されている。

  • このスイッチが、メンバ スイッチとの接続を保持するために、冗長的にクラスタに接続されている。

  • このスイッチは、別のクラスタのコマンド スイッチやメンバ スイッチではない。

スタンバイ コマンド スイッチは、次の要件も満たす必要があります。

  • コマンド スイッチが 3750 スイッチである場合は、すべてのスタンバイ コマンド スイッチに 3750 スイッチを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが 3550 スイッチである場合は、すべてのスタンバイ コマンド スイッチに 3550 スイッチを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが 2955 スイッチである場合は、すべてのスタンバイ コマンド スイッチに 2955 スイッチを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが 2950 長距離イーサネット(LRE)スイッチである場合は、すべてのスタンバイ コマンド スイッチに 2950 LRE スイッチを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.1(9)EA1 以降を実行する非 LRE の 2950 スイッチである場合、すべてのスタンバイ コマンド スイッチには Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(9)EA1 以降を実行する非 LRE の 2950 スイッチを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.1(6)EA2 以降を実行する非 LRE の 2950 スイッチである場合、すべてのスタンバイ コマンド スイッチには Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(6)EA2 以降を実行する非 LRE の 2950 スイッチを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)WC2 以前を実行している場合、スタンバイ コマンド スイッチには 2900XL、非 LRE の 2950、および 3500XL スイッチを使用できます。

コマンド スイッチとスタンバイ コマンド スイッチには、同一のスイッチ プラットフォームを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが 3550 スイッチである場合、スタンバイ コマンド スイッチには 3550 スイッチを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが 2955 スイッチである場合、スタンバイ コマンド スイッチには 2955 スイッチを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが 2950 LRE スイッチである場合、スタンバイ コマンド スイッチには 2950 LRE スイッチを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが非 LRE の 2950 スイッチである場合、スタンバイ コマンド スイッチには非 LRE の 2950 スイッチを使用する必要があります。

  • コマンド スイッチが 2900XL または 3500XL スイッチである場合、スタンバイ コマンド スイッチには 2900XL と 3500XL スイッチを使用する必要があります。

候補スイッチおよびメンバ スイッチの特性

候補スイッチは、まだクラスタに追加されていないクラスタ機能のあるスイッチです。 メンバ スイッチは、実際にスイッチ クラスタに追加されているスイッチです。 必須ではありませんが、候補スイッチやメンバ スイッチには IP アドレスとパスワードを設定できます。 (これに関連する考慮事項は、文書『クラスタリング スイッチ』の「IP アドレス」セクションと「パスワード」セクションを参照してください。)

クラスタに加入するには、候補スイッチが次の要件を満たしている必要があります。

  • このスイッチは、現在クラスタ機能のあるソフトウェアを実行している。

  • このスイッチで CDPv2 が有効になっている。

  • このスイッチは、別のクラスタのコマンド スイッチやメンバ スイッチではない。

  • このスイッチは、少なくとも 1 つの共通 VLAN 経由でコマンド スイッチに接続されている。

  • クラスタのスタンバイ グループが存在する場合、このスイッチは、少なくとも 1 つの共通 VLAN 経由でそれぞれのスタンバイ コマンド スイッチに接続されている。 それぞれのスタンバイ コマンド スイッチへの VLAN が異なる。

注:これらの候補スイッチとメンバ スイッチは、管理 VLAN 経由でコマンド スイッチとスタンバイ コマンド スイッチに接続されている必要があります。

  • 1900 スイッチ

  • 2820 スイッチ

  • 2900XL スイッチ

  • Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(9)EA1 より前のリリースのソフトウェアが稼動中の非 LRE の 2950 スイッチ

  • 3500XL スイッチ

注:この要件は、現在 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(9)EA1 以降が稼動中の非 LRE の 2950 コマンド スイッチ、2950 LRE コマンド スイッチ、2955 コマンド スイッチ、または 3550 コマンド スイッチを使用している場合は適用されません。 候補スイッチとメンバ スイッチは、任意の共通 VLAN 経由でコマンド スイッチと接続できます。

コマンド スイッチを含むすべてのスイッチは、CDPV2 を使用して、それぞれの CDP 隣接装置を検出し、その情報をそれぞれの CDP 隣接キャッシュに保管します。 クラスタ機能のあるソフトウェアを実行するスイッチは、スイッチに関する情報とそれぞれに隣接するスイッチの情報をコマンド スイッチに渡します。 このために、スイッチはユーザ データグラム プロトコル(UDP)の最上部で実行されているクラスタ内通信(ICC; Intra-Cluster Communication)メカニズムを使用します。 コマンド スイッチは情報をフィルタリングして、候補スイッチのリストを作成します。

この候補リストを表示するには、コマンド スイッチ上で show cluster candidates コマンドを発行します。

注:このリストには、コマンド スイッチの CDP 隣接テーブルが反映されない場合があります。 CDP 隣接テーブルには、直接接続された隣接スイッチに関する情報だけが表示されます。 リスト中のスイッチは、メンバ スイッチの候補、またはコマンド スイッチによって管理可能なスイッチです。 候補スイッチをクラスタに加えるためには、次の要件が満たされている必要があります。

  • そのスイッチにクラスタ機能が備わっている。 スイッチにクラスタリング機能が備わっており、正しいソフトウェアが稼動していることを確認するには、この文書の「クラスタ機能を搭載した Catalyst スイッチ モデル」セクションを参照してください。

  • このスイッチで CDPv2 が有効になっている。 (CDPv2 はデフォルトでは有効です)。

  • このスイッチは、別のクラスタのアクティブ メンバやコマンド スイッチではない。

  • このスイッチは、同じ管理 VLAN に属するポートを経由してコマンド スイッチに接続されている。

注:候補スイッチには IP アドレスを設定できますが、必須ではありません。

注:コマンド スイッチの IP アドレスにより、すべてのクラスタ管理機能へのアクセスが提供されます。 コマンド スイッチの IP アドレスは常に管理 VLAN(デフォルトでは VLAN1)に属します。 スイッチ クラスタ内のすべてのスイッチは、コマンド スイッチと同じ管理 VLAN にする必要があります。 2900XL と 3500XL スイッチの Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)XP では、管理 VLAN をデフォルトの VLAN1 から変更できます。 また、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)XU 以降では、スイッチ クラスタ全体の管理 VLAN を変更できます。 この変更には、CMS Web インターフェイスを経由するコマンドが 1 つ必要です。 管理 VLAN を変更する方法の詳細は、次の文書を参照してください。

ルーテッド ポート経由のディスカバリ

クラスタ コマンド スイッチにルーテッド ポートが設定されている場合、このスイッチがルーテッド ポートとして検出するのは、同一の VLAN 内の候補スイッチとクラスタ メンバ スイッチだけです。 ルーテッド ポートの詳細は、3750 ソフトウェアの設定ガイド『インターフェイスの特性の設定』の「ルーテッド ポート」セクションを参照してください。

別個の VLAN 経由のディスカバリ

コマンド スイッチが 3550、3560、または 3750 スイッチの場合、このクラスタには別個の VLAN にメンバ スイッチを配置できます。 メンバ スイッチが 3550 の場合は、そのスイッチの VLAN でコマンド スイッチと共通のものを少なくとも 1 つ経由して接続する必要があります。 2900XL のメンバ スイッチは 2950 であって、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(9)EA1 より前のリリースを実行しているか、あるいは、3500XL であって、管理 VLAN 経由でコマンド スイッチに接続されている必要があります。 管理 VLAN 経由のディスカバリに関する情報は、文書『スイッチのクラスタ化』の「同じ管理 VLAN でのディスカバリ」セクションと「別の管理 VLAN でのディスカバリ」セクションを参照してください。 VLAN の詳細は、文書『VLAN の設定』を参照してください。

クラスタ機能を搭載した Catalyst スイッチ モデル

クラスタ機能のあるバージョンの Catalyst ソフトウェアをインストールすることにより、クラスタ機能が得られます。 すべての Catalyst クラスタ互換スイッチは、コマンド スイッチとして使用できます。 8 MB の 2900XL シリーズ スイッチをアップグレードすると、コマンド スイッチとしての動作が可能になります。 4 MB の 2900XL スイッチは、アップグレードしてもコマンド スイッチとして動作させることはできません。 また、これらのスイッチで現在 Cisco IOS ソフトウェア リリース 11.2(8.x)SA6 が稼動中の場合は、クラスタ メンバとしてだけ動作できます。

クラスタを作成する前に、どのスイッチにクラスタ機能があるを判別する必要があります。 また、コマンド スイッチとして動作可能なスイッチを判別する必要があります。 使用中のスイッチをクラスタ メンバやコマンド スイッチにできるかどうかを調べるには、次の表を参照してください。

Catalyst 2900XL/3500XL、2950、2955、2970、2940、3550、3560、および 3750 モデルの最低限必要なソフトウェア バージョンとクラスタ機能

Catalyst スイッチ タイプ

Cisco IOS ソフトウェア リリース 

クラスタ機能

3750

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11)AX 以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

3560

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(19)EA1 以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

3550

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(4)EA1 以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

2970

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11)AX 以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

2950

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5.2)WC(1)以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

2955

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(12c)EA1 以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

2950 LRE

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(11)YJ 以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

2940

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(13)AY 以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

3500XL

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5.1)XU 以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

2900 LRE XL(16 MB スイッチ)

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5.1)WC1 以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

2900XL(8 MB スイッチ)

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5.1)XU 以降

メンバ スイッチまたはコマンド スイッチ

2900XL(4 MB スイッチ)

Cisco IOS ソフトウェア リリース 11.2(8.5)SA6(推奨)

メンバ スイッチだけ 1

1900 と 2820

Cisco IOS リリース ソフトウェア 9.0(-A または -EN)

メンバ スイッチだけ

1 フロント パネルと CMS のトポロジ ビューに表示された 2900XL(4 MB)スイッチ。 ただし、CMS ではこれらのスイッチの設定または監視はサポートされていません。2900XL スイッチの DRAM が 4 MB と 8 MB のどちらであるか、またソフトウェアをアップグレードする必要があるかどうかを判断するには、ユーザ レベルの show version コマンドを入力します。 このコマンドの詳細については、『Catalyst 2900XL/3500XL スイッチでのコマンド ライン インターフェイス(CLI)を使用したソフトウェアのアップグレード』の「コマンド ライン インターフェイスを使用するスイッチのメモリ量の確認」セクションを参照してください。

注:メンバ スイッチとして 1900 および 2820 スイッチをサポートするには、コマンド スイッチ(3500XL または 8 MB の 2900XL)で Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)XP 以降が稼動している必要があります。 2950 コマンド スイッチでは Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)WC(1) 以降が稼動している必要があります。

1900 および 2820 スイッチでは、ファームウェア バージョン 9.00(標準版またはエンタープライズ版)が稼動している必要があります。これらのスイッチは、コマンド スイッチとして機能できません。 詳細については、『Catalyst 1900 および Catalyst 2820 シリーズ スイッチ、バージョン 9.00 のリリース ノート』を参照してください。

クラスタ管理プロトコル

スイッチのクラスタリングが有効になると、Cluster Management Protocol(CMP; クラスタ管理プロトコル)と呼ばれる仮想 IP アドレスがコマンド スイッチに割り当てられます。 スイッチがメンバとして追加されると、コマンド スイッチは新しいメンバ スイッチの CMP アドレスを新たに作成します。 このアドレスは、あらゆる ICC が対象です。 この CMP アドレスを使用して、コマンド スイッチは Add メッセージを候補スイッチに送信します。 候補スイッチは、自分が他のクラスタのメンバではないことを確認してから CMP アドレスとクラスタ情報を Add メッセージから抽出します。 次に候補スイッチは、コマンド スイッチに応答します。

注:ICC に使用される CMP アドレスは、スイッチやクラスタ管理に使用する IP アドレスとは異なります。 CMP アドレスは ping に応答しません。 PING に応答しない理由は、スイッチ クラスタにある、すべての CMP アドレスのスタティック Address Resolution Protocol(ARP)エントリが、クラスタ外部に対しては透過的であるからです。

CMP は、1 つの IP アドレスで 16 台のスイッチを管理可能にする基本テクノロジーの集合です。 CMP は、3 つのキー テクノロジーから構成されます。

  • CMP アドレス設定メカニズム

  • CMP/IP 転送メカニズム

  • CMP/Reverse Address Resolution Protocol(RARP; 逆アドレス解決プロトコル)アドレス解決メカニズム

CMP アドレス メカニズムによって、クラスタのメンバに CMP アドレスを動的に割り当てたり、これらの CMP アドレスがクラスタ内の他の CMP アドレスや IP アドレスと競合しないようにすることができます。 CMP アドレスの割り当てメカニズムは、アドレスの競合を解決する方法も提供します。 CMP/IP は、コマンド スイッチとメンバ スイッチ間で管理パケットを交換するために使用される転送メカニズムです。 CMP/IP パケットは正規の IP パケットですが、シスコの Organizational Unique Identifier(OUI)および CMP プロトコル タイプとともに Subnetwork Access Protocol(SNAP; サブネットワーク アクセス プロトコル)ヘッダーにカプセル化されています。 この識別により、これらのパケットが通常のイーサネット TCP/IP パケットから区別されます。 この形式によって、現在の IP アプリケーションを変更せずに CMP/IP 上で稼動でき、HTTP と Single Network Management Protocol(SNMP)のリダイレクションが可能になっています。 CMP/RARP は、RARP の変形です。 これにより、クラスタでのスイッチの追加と削除が行われ、クラスタ パラメータが設定され、コマンド スイッチに CMP アドレスの競合が通知されます。

CMP の詳細は debug コマンドのヘルプとともに、この文書の「debug cluster ip」セクションに記載されています。

スイッチ クラスタ ICC 内の通信

クラスタ内の通信には、CMP アドレスを使用し、それを ICC が転送します。 クラスタの外への通信には、IP アドレスと TCP/IP の転送メカニズムが使用されます。 CMP アドレスのデバイスから外部 IP アドレスのデバイスへの通信では、コマンド スイッチがプロキシとして動作し、CMP プロトコルと TCP/IP プロトコル間の変換を行います。

クラスタ管理プロトコル」セクションで示したように、コマンド スイッチは CMP アドレスという IP アドレスを、クラスタ内のすべてのスイッチに割り当てます。 管理 PC からコマンド スイッチの IP アドレスを使用してメンバ スイッチにアクセスすると、コマンド スイッチではこれらの CMP アドレスを使用してトラフィックが転送されます。

たとえば、クラスタが作成されると、コマンド スイッチはメンバ スイッチと SNMP アプリケーション間のメッセージの交換を管理します。 クラスタ管理ソフトウェアは、コマンド スイッチで最初に設定された読み書き(RW)および読み取り専用(RO)のコミュニティ ストリングの後ろにメンバ スイッチ番号(@esNN はスイッチ番号)を付けます。 次に、これらをメンバ スイッチに伝播します。 コマンド スイッチはこのコミュニティ ストリングを使用して、SNMP 管理ステーションとメンバ スイッチ間での get-request、set-request、および get-next-request メッセージの転送を制御します。

CMS または SNMP を使用してクラスタ内のメンバ スイッチを管理する場合、管理ステーションはコマンド スイッチの IP アドレスに管理要求を送信します。 通常、メンバ スイッチには IP アドレスがないため、この要求はコマンド スイッチに送信されます。 この要求には、修飾子(esNN はスイッチ番号)が含まれます。 この修飾子は、要求の最終的な宛先になるメンバ スイッチの情報をコマンド スイッチに提供します。 コマンド スイッチでは要求を変更して、要求がコマンド スイッチから発信されたように見えるようにします。 次に、この要求を適切なメンバ スイッチに転送します。 メンバ スイッチでは管理要求を受信すると、ローカルでコマンドを実行します。 メンバ スイッチでは管理パケットがコマンド スイッチから発信されたと「見なされる」ため、確認応答は直接コマンド スイッチに送信されます。 最後に、コマンド スイッチは確認応答を修正して管理ステーションへ再送信します。

このフロー チャートは、どのように SNMP リダイレクションが動作するかを示しています。

61-a.gif

XL シリーズ スイッチでの SNMP 管理の詳細については、次の文書を参照してください。

クラスタリングの設定

このセクションでは、CMS を使用した Catalyst 2900XL/3500XL、2940、2950、2955、2970、3550、3560、および 3750 スイッチでクラスタリングを設定する手順を段階的に説明します。 このセクションでの設定の開発およびテストは、次のソフトウェアおよびハードウェアのバージョンを使用して行われました。

ソフトウェア バージョン

  • 3500XL(3500XL-C3H2S-M):Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5.2)XU メンテナンス暫定版ソフトウェア

  • 2900XL(2900XL-C3H2S-M):Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5.2)XU メンテナンス暫定版ソフトウェア

  • 2900XL(2900XL-HS-M):Cisco IOS ソフトウェア リリース 11.2(8.6)SA6 メンテナンス暫定版ソフトウェア

ハードウェアのバージョン

  • Cisco WS-C3524XL(PowerPC403)プロセッサ(リビジョン 0x01)、メモリ 8192 KB/1024 KB

  • Cisco WS-C3512XL(PowerPC403)プロセッサ(リビジョン 0x01)、メモリ 8192 KB/1024 KB

  • Cisco WS-C2924MXL(PowerPC403GA)プロセッサ(リビジョン 0x11)、メモリ 8192 KB/1024 KB

  • Cisco WS-C2916MXL(PowerPC403GA)プロセッサ(リビジョン 0x11)、メモリ 4096 KB/640 KB

ラボ シナリオ

図解 1

61-b.gif

図解 2

61-c.gif

図解 3: スター型トポロジ

61-d.gif

図解 4: デイジーチェーン トポロジ

61-e.gif

Cluster Management Suite を使用したクラスタの作成

このセクションでは CMS を使用して簡単なクラスタをつくる手順を段階的に説明します。 この手順の設定例および出力には、3500XL および 2900XL シリーズ スイッチを使用しています。 しかし、CMS クラスタリングをサポートする他の固定構成スイッチに置き換えることもできます。 また、一部のスイッチのユーザ インターフェイスは、このセクションで示されているウィンドウとは表示が異なっている場合があります。 (図 1 および図 1 に続くイメージを参照してください。) この違いは、スイッチにインストールしたコード バージョンの違いによるものです。

クラスタを最も簡単に設定するには、Web Interface を使用します。 しかし、表示の背後にある仕組みを知ることが重要です。 このセクションでは、クラスタのウェブ設定のスクリーン ショットを、スイッチでの設定による変更結果と一緒に示します。

このセクションでは CMS を使用してクラスタをつくる手順を説明するために例も使用しています。 この例では、ギガビット ポートと FastEthernet ポートを使用して 4 台のスイッチが接続されています。 初めに、1 台のコマンド スイッチと 2 台のメンバ スイッチでクラスタを作ります。 その後で、別のスイッチをクラスタに追加して、新しいメンバを追加する方法を紹介します。

注:この文書では、Command Line Interface(CLI; コマンド行インターフェイス)でクラスタを設定する方法は示していません。 CLI の詳細については、『クラスタの作成と管理』の「CLI の設定」セクションを参照してください。

この文書の設定は、ダイアグラム 1ダイアグラム 2 で示されたような隔絶されたラボ環境で実装されたものです。 設定やコマンドは、必ず使用しているネットワークへの影響の可能性を把握してから使用してください。 すべてのデバイスの設定は write erase コマンドを使用してクリアし、デフォルト設定にしています。

注:この文書では、スイッチの CLI に、それぞれのコンソール ポートを使用してアクセスできることを前提としています。 コンソール ポートを使用して XL スイッチにアクセスする方法の詳細については、『Catalyst 2900XL/3500XL スイッチでのコマンドライン インターフェイス(CLI)を使用したソフトウェアのアップグレード』の「コンソール ポートを使用したスイッチのアクセス」セクションを参照してください。

  1. すべてのスイッチで、クラスタをサポートするコマンド スイッチ コードかメンバ スイッチ コードのいずれかのバージョンが使用されていることを確認してください。

    2940、2950、2970、3550、3560、および 3750 シリーズのスイッチは、すべてのコード バージョンがクラスタリングをサポートしてるので、常に該当します。

    クラスタリングをサポートしているソフトウェア バージョンとスイッチの詳細については、この文書の「クラスタ機能を搭載した Catalyst スイッチ モデル」セクションを参照してください。 使用している 2900XL/3500XL スイッチがクラスタ機能のあるソフトウェアを実行しているかどうかを確認するには、スイッチでユーザ レベルの show version コマンドを入力します。

    たとえば、コマンド機能とメンバ機能のあるソフトウェアが稼動している 2900XL または 3500XL シリーズ スイッチでは、show version コマンドの出力は次のようになります。

    Switch> show version
    Cisco Internetwork Operating System Software
    IOS (TM) C3500XL Software (C3500XL-C3H2S-M), Version 12.0(5.2)XU, 
    MAINTENANCE INTERIM SOFTWARE
    Copyright (c) 1986-2000 by cisco Systems, Inc.
    Compiled Mon 17-Jul-00 18:29 by ayounes
    Image text-base: 0x00003000, data-base: 0x00301F3C
    ROM: Bootstrap program is C3500XL boot loader
    Switch uptime is 3 days, 1 hour, 45 minutes
    System returned to ROM by reload
    System image file is "flash:c3500XL-c3h2s-mz-120.5.2-XU.bin"
    cisco WS-C3524-XL (PowerPC403) processor (revision 0x01) with 8192K/1024K 
    bytes of memory.
    Processor board ID , with hardware revision 0x00
    Last reset from warm-reset
    Processor is running Enterprise Edition Software
    Cluster command switch capable
    Cluster member switch capable
    24 FastEthernet/IEEE 802.3 interface(s)
    2 Gigabit Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
    32K bytes of flash-simulated non-volatile configuration memory.
    Base ethernet MAC Address: 00:D0:58:68:F1:80
    Configuration register is 0xF
    

    注:この出力では、Cluster command switch capableCluster member switch capable が、このスイッチでは現在、コマンド スイッチとメンバ スイッチの両方の機能に対応したソフトウェアが稼動していることを示しています。 スイッチでメンバ スイッチ対応機能のあるソフトウェアだけが稼動している場合、出力に表示されるのは Cluster member switch capable だけです。 コマンド スイッチ対応機能のあるソフトウェアが稼動しているスイッチをメンバ スイッチに設定できますが、メンバ スイッチ対応機能のソフトウェアだけが稼動しているスイッチをコマンド スイッチには設定できません。

  2. 手順 1 の段階で、クラスタ機能対応ソフトウェアがスイッチで稼動していない場合は、正しいソフトウェアにスイッチをアップグレードしてください。

    スイッチでクラスタ機能対応イメージが稼動したら、手順 3 に進みます。

  3. スイッチを接続して、コマンド スイッチがクラスタに追加可能な候補スイッチを検出できるようにします。

    コマンド スイッチは、CDPV2 を使用することにより、そのクラスタの端からクラスタ対応デバイスが最高で 3 つ先(3 ホップ)まで離れているスター型トポロジやデイジーチェーン トポロジの中のスイッチを自動的に検出できます。 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)XU コード以降では、最高 7 つ先のクラスタ対応デバイス(7 ホップ)までのスイッチを検出するようにコマンド スイッチを設定できます。

    最高 7 ホップ先まで候補スイッチの検索を可能にする場合は、コマンド スイッチで次のコマンドを発行します。

    Switch(config)# cluster discovery hop-count 7
    

    CDP には対応していてもクラスタリングには対応していないスイッチがコマンド スイッチに接続されている場合は、クラスタはそのスイッチに接続されている候補スイッチの検出ができません。 たとえば、Cluster Builder は、コマンド スイッチに接続された Catalyst 5500/5000 または 6500/6000 シリーズ スイッチに接続されている候補が含まれるクラスタを作成することはできません。

    また、必ずすべてのスイッチを同じ管理 VLAN 内のポートに接続するようにしてください。 すべてのクラスタ管理機能へのアクセスは、コマンド スイッチの IP アドレスを経由します。 コマンド スイッチの IP アドレスは常に管理 VLAN(デフォルトでは VLAN1)に属します。 スイッチ クラスタ内のすべてのスイッチは、コマンド スイッチと同じ管理 VLAN にする必要があります。

    注:2900XL および 3500XL スイッチの Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)XP では、管理 VLAN をデフォルト(VLAN1)から変更できます。 また、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)XU 以降では、スイッチ クラスタ全体の管理 VLAN を変更できます。 この変更には、CMS Web インターフェイスを経由するコマンドが 1 つ必要です。 管理 VLAN を変更する方法の詳細は、次の文書を参照してください。

    この例では、センター スイッチ(3524XL)をコマンド スイッチとして構成しています (ダイアグラム 1 を参照)。

  4. コマンド スイッチを決定したら、IP アドレスを割り当てます。

    この例のコマンド スイッチの IP アドレスは、172.16.84.35 です。 次のコマンドを使用して、コマンド スイッチで初期設定を行います。

    Switch> enable
    Switch# configure terminal
    Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
    Switch(config)# enable password mysecret
    Switch(config)# interface vlan1
    Switch(config-if)# ip address 172.16.84.35 255.255.255.0
    Switch(config-if)# exit
    Switch(config)# ip default-gateway 172.16.84.1
    Switch(config)# ip http server(Enabling web access to the switch)
    Switch(config)# end
    Switch#
    %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
    Switch# write memory
    Building configuration...
    [OK]
    

    注:これは、ウェブでアクセスするために、スイッチ上で設定する初期設定です。 この時点では、まだクラスタリングは設定されていません。 スイッチ上で show running-config コマンドを発行すると、構成ファイルにクラスタリング コマンドが追加されていないことがわかります。

  5. Web Interface を起動するために、使用しているブラウザ ウィンドウでコマンド スイッチの IP アドレスを入力します。

    IP アドレスの入力には、次の構文を使用します。

    http://x.x.x.x
    
    

    注:変数 x.x.x.x がコマンド スイッチの IP アドレスです。

    ログインとパスワードを求められる場合があります。 イネーブル パスワードを自分のログインとパスワードとして使用します。 この例では、イネーブル パスワードは mysecret です。 ログインとパスワードを入力すると、シスコ アクセス ページが下の図 1 のように表示されます。 ウェブ ブラウザを使用したスイッチへのアクセスに障害が発生した場合は、『Catalyst 2900 XL/3500 XL/2950/3550 スイッチの Cisco Visual Switch Manager または Cluster Management Suite Access のトラブルシューティング』を参照してください。

    図 1

    61-f.gif

    注:最近のソフトウェア バージョンでは、シスコ アクセス ページが次のように使われています。

    図 2

    61-g.gif

  6. シスコ アクセス ページで Cluster Management Suite or Visual Switch Manager をクリックします。

    これにより、Visual Switch Manager のロゴ画面が図 3 のように表示されます。 Switch Manager のホーム ページが、図 4 のようにロードされます。

    注:シスコ アクセス ページから『Cluster Management Suite or Visual Switch Manager』リンクにアクセスすると、まず Visual Switch Manager のロゴ画面が表示されます。  クラスタリングが有効になっていると、Visual Switch Manager のロゴ画面の後には、(図 4 ではなく)Cluster Management Suite の画面が表示されます。

    図 3

    61-h.gif

    図 4

    61-i.gif

    注:図 4 に示されている Switch のホーム ページにアクセスできない場合は、『Catalyst 2900 XL/3500 XL/2950/3550 スイッチの Cisco Visual Switch Manager または Cluster Management Suite Access のトラブルシューティング』を参照して問題のトラブルシュートを行ってください。

    この時点では、まだクラスタリングは設定していません。 したがって、クラスタリングに関連のあるスイッチの設定は変更されていません。 この後の手順では、コンフィギュレーション ファイルにクラスタ コマンドを追加します。 この手順では、各コマンドについて説明します。

  7. メニュー バーから、Cluster > Cluster Command Configuration の順に選択します。

    これにより、Cluster Configuration ウィンドウが図 5 のように起動します。

    図 5

    61-j.gif

  8. Command Switch Status フィールドで、Enable を選択します。

  9. Cluster Name フィールドに名前を入力します。

    クラスタの名前には 31 文字まで使用できます。 この例では、クラスタ名に「engineering」を使用しています。

    図 6

    61-k.gif

  10. OK をクリックします。

    これにより、センター スイッチでクラスタリングが有効になり、これがコマンド スイッチとなります。 OK をクリックすると、図 7 のように、画面にクラスタ情報が追加されます。

    Command IP Address と Cluster Name が表示されています。 この画面は、Cluster Management Suite とも呼ばれます。

    図 7

    61-l.gif

    この時点では、太字で示す次のコマンドによりセンター スイッチ(3524XL)の設定が更新されます。

    !
    hostname Switch
    !
    enable password mysecret
    !
    ip subnet-zero
    cluster enable engineering 0
    !
    !
    !
    interface VLAN1
    ip address 172.16.84.35 255.255.255.0
    no ip directed-broadcast
    ip nat outside
    !
    !
    ip default-gateway 172.16.84.1
    ip Nat inside source list 199 interface VLAN1 overload
    access-list 199 dynamic Cluster-NAT permit ip any any
    
    !--- 設定の全出力結果は表示していません。
    
    

    cluster enable engineering コマンドを発行すると、クラスタ名「engineering」でコマンド スイッチ機能が有効になります。 Network Address Translation(NAT)コマンドは、コマンド スイッチの設定ファイルに自動的に追加されます。 これらのコマンドは、メンバ スイッチへのアクセスに使用されるので削除しないでください。 コマンド スイッチが Web インターフェイスを通してメンバ スイッチを管理する場合、コマンド スイッチはプロキシとして動作し、HTTP および Java コールをメンバ スイッチに転送します。 コマンド スイッチは、この動作の実行に、仮想内部 NAT アドレス(別名 CMP アドレス)を使用しています。 CMP がどのように機能するかについては、この文書の「クラスタ管理プロトコル」セクションを参照してください。

  11. Cluster > Cluster Management の順に選択します。

    新しいクラスタ管理ウィンドウが開きます。 このウィンドウには、Cluster Builder(スイッチのマップ)が表示されます。 このウィンドウ内に、Suggested Candidate ウィンドウが図 8 のように表示されます。 Cluster Builder ウィンドウ(マップ)がよく見えるように、この Suggested Candidate ウィンドウを移動したり小さくしたりできます。 マップには、コマンドと候補スイッチが表示されます。

    Cluster Builder は CDP を使用して、クラスタに追加できる候補スイッチを検出します。 コマンド スイッチは、CDP を使用することにより、クラスタの端からクラスタ対応デバイスが最高で 3 つ先(3 ホップ)まで離れているスター型トポロジやデイジーチェーン トポロジの中のスイッチを自動的に検出できます (この項の手順 3 を参照してください)。 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)XU コード以降では、最高 7 つ先のクラスタ対応デバイス(7 ホップ)までのスイッチを検出するようにコマンド スイッチを設定できます。

    注:Suggested Candidate ウィンドウでは、Show suggested candidates every time Cluster Builder starts チェックボックスがオンになります。 このボックスがオンかオフかによって Suggested Candidate ウィンドウの表示または非表示が決まります。この設定は、デフォルトでは有効になっています。

    図 8

    61-m.gif

    注:このマップには候補スイッチが 1 台だけ表示されています。 コマンド スイッチは緑色で表示され、候補スイッチは青色で表示されています。 スイッチがこのように表示されるのは、デフォルトのホスト名が Switch であるスイッチが 2 つあるためです。 この時点では、青で表示されているどの候補スイッチも、クラスタには追加されていません。 クラスタ マネージャは、スイッチが実際には 2 台ある場合でも、図 8 のトポロジ ダイアグラムには 1 台しか表示しません。

    正確な数の候補スイッチは、Suggested Candidate ウィンドウで、図 8 のように表示されます。 メンバ スイッチとなる可能性のある正確な数の候補スイッチは、CLI でも確認できます。 例を以下に示します。

    Switch# show cluster candidates
                                                                                |---Upstream---|
    MAC Address           Name    Device Type    PortIf    FEC      Hops    SN    PortIf    FEC
    00e0.1e9f.50c0        Switch  WS-C2916M-XL   Fa0/1                1      0     Fa0/2
    00d0.5868.eb80        Switch  WS-C3512-XL    Gi0/2                1      0     Gi0/1
    
  12. Suggested Candidate ウィンドウで OK をクリックして、30 秒ほど待ってください。

    次の画面が表示され、正確な数のメンバ スイッチとコマンド スイッチが示されます。

    図 9

    61-n.gif

    この図では、センター スイッチ Switch がコマンド スイッチです。 Switch-1 と Switch-2 がメンバ スイッチです。 これで、すべてのスイッチは緑色になり、「engineering」という名のクラスタにあることが示されます。

    このクラスタを検証には、コマンド スイッチとメンバ スイッチで次のコマンドを発行します。

    • コマンド スイッチ(センター スイッチ、3524XL)

      Switch# show cluster
      Command switch for cluster "engineering"
           Total number of members:                    3
           Status:                                     0 members are unreachable
           Time since last status change:              0 days, 0 hours, 7 minutes
           Redundancy:                                 Disabled
           Heartbeat interval:                         8
           Heartbeat hold-time:                        80
           Extended discovery hop count:               3
      Switch# show cluster members
                                                                                    |---Upstream---|
      SN    MAC Address          Name            PortIf     FEC     Hops            SN  PortIf     FEC           State
      0     00d0.5868.f180       Switch                               0                                          Up (Cmdr)
      1     00e0.1e9f.50c0       Switch-1         Fa0/1               1               0  Fa0/2                   Up
      2     00d0.5868.eb80       Switch-2         Gi0/2               1               0  Gi0/1                Up
      Switch# show cluster view
                                                                                                     |---Upstream---|
      SN   MAC Address          ow   Name          Device Type           PortIf     FEC     Hops    SN PortIf     FEC
      0    00d0.5868.f180          Switch        WS-C3524-XL                             0
      1    00e0.1e9f.50c0          Switch-1      WS-C2916M-XL          Fa0/1             1        0   Fa0/2
      2    00d0.5868.eb80          Switch-2      WS-C3512-XL           Gi0/2             1        0   Gi0/1
      

      手順 12 を実施した後でコマンド スイッチのコンフィギュレーション ファイルに加えられた変更箇所は、下記に太字で示されています。

      !
      ip subnet-zero
      cluster enable engineering 0
      cluster member 1 mac-address 00e0.1e9f.50c0
      cluster member 2 Mac-address 00d0.5868.eb80
      !
      !
      !
      
      !--- 設定の全出力結果は表示していません。
      
      

      注:候補スイッチがメンバ スイッチになると、メンバ スイッチの MAC アドレスがコマンド スイッチの設定に追加されます。 また、メンバ スイッチの設定には、コマンド スイッチの MAC アドレスが追加されます。

    • メンバ Switch-1(一番下のスイッチ 2916MXL)

      Switch-1# show cluster
      Cluster member 1
      Cluster name: engineering
      Management ip address: 172.16.84.35
      Command device Mac address: 00d0.5868.f180
      Switch-1#

      管理 IP アドレスは、コマンド スイッチの IP アドレスです。 これにより、1 つの IP アドレスを使用してスイッチのグループを管理しているクラスタリングの概念が定義されます。

      また、メンバ Switch-1 へコンソール接続していると、クラスタに追加されるとすぐにメンバ スイッチのコンソールに次のメッセージが表示されます。

      Switch#
      %CMP-CLUSTER_MEMBER_1-5-ADD: The Device is added to the cluster
      (Cluster Name: engineering, CMDR IP Address 172.16.84.35)
      Switch-1#

      手順 12 を実施した後でコマンド スイッチのコンフィギュレーション ファイルに加えられた変更箇所は、下記に太字で示されています。

      !
      hostname Switch-1
      !
      enable password mysecret
      !
      !
      no spanning-tree vlan 1
      no ip domain-lookup
      !
      cluster commander-address 00d0.5868.f180
      
      !--- メンバ番号とクラスタ名も、
      !--- 上の行に表示されます。 これは、使用しているコードのバージョンによって異なります。
      
      !
      interface VLAN1
      no ip address
      no ip route-cache
      
      !--- 設定の全出力結果は表示していません。
      
      
    • メンバ Switch-2(一番上のスイッチ 3512XL)

      Switch-2# show cluster
      Member switch for cluster "engineering"
             Member number:                                2
             Management IP address:                        172.16.84.35
             Command switch Mac address:                   00d0.5868.f180
             Heartbeat interval:                           8
             Heartbeat hold-time:                          80
      Switch-2#

      管理 IP アドレスは、コマンド スイッチの IP アドレスです。

      また、メンバ Switch-2 へコンソール接続していると、クラスタに追加されるとすぐにメンバ スイッチのコンソールに次のメッセージが表示されます。

      Switch#
      %CMP-CLUSTER_MEMBER_2-5-ADD: The Device is added to the cluster
      (Cluster Name: engineering, CMDR IP Address 172.16.84.35)
      Switch-2#

      手順 12 を実施した後でコマンド スイッチのコンフィギュレーション ファイルに加えられた変更箇所は、下記に太字で示されています。

      !
      hostname Switch-2
      !
      enable password mysecret
      !
      !
      ip subnet-zero
      !
      cluster commander-address 00d0.5868.f180 member 2 name engineering
      
      !--- 古いバージョンのコードが稼動している場合、
      !--- メンバ番号とクラスタ名が上の行に表示されないことがあります。
      
      !
      interface VLAN1
      no ip address
      no ip directed-broadcast
      no ip route-cache
      
      !--- 設定の全出力結果は表示していません。
      
      

      メンバ Switch-1 とメンバ Switch-2 の設定の出力結果を見ると、メンバ スイッチはコマンド スイッチの番号が付加された「enable password」と「host name」を継承していることがわかります。

      ホスト名が(この例のように)あらかじめメンバ スイッチに割り当てられていない場合、コマンド スイッチは自分のホスト名の後ろに一意のメンバ番号を付加しますが、コマンド スイッチは、スイッチがクラスタに追加されるたびに番号を正順に割り当てていきます。 番号は、スイッチがクラスタに追加された順番を示します。 この例では、コマンド スイッチには Switch というデフォルトのホスト名が付けられています。 1 台目のメンバ スイッチ(WS-C2916MXL)にはホスト名 Switch-1 が付けられ、2 台目のメンバ スイッチ(WS-C3512XL)にはホスト名 Switch-2 が付けられています。

      注:メンバ スイッチにすでにホスト名が割り当てられている場合は、クラスタに追加されるときにも、このホスト名が維持されます。  メンバ スイッチがクラスタから離れても、このホスト名が維持されます。

      メンバ スイッチは、クラスタの加入時に、コマンド スイッチの enable secretenable password を継承します。 クラスタを離れても、このパスワードは保持されます。 コマンド スイッチ パスワードが設定されていない場合、メンバ スイッチはヌル パスワードを継承します。

  13. Views > Toggle labels の順に選択して、詳細なクラスタ情報を確認してください。

    ウィンドウに、追加情報が表示されます。

    • メンバ スイッチの MAC アドレス

    • コマンド スイッチの IP アドレス

    • ポート番号とリンクのタイプ(FastEthernet リンクあるいはギガビット イーサネット リンク)

    図 10

    61-o.gif

  14. クラスタ内にあるすべてのスイッチのイメージを見るには、Cluster > Go to Cluster Manager の順に選択します。

    クラスタ マネージャが表示されます。 これにより、クラスタ形式でスイッチが表示されます。

    図 11

    61-p.gif

    クラスタ マネージャを使用すると、クラスタ内の変更の管理と設定ができます。 これを使用すると、ポートの監視と設定、管理 VLAN の変更、およびホスト名の変更ができます。 ただし、クラスタ マネージャを使用したクラスタの管理やさまざまな設定タスクの実行方法は、この文書の範囲には含まれていません。 これらの詳細については、次の文書を参照してください。

既存のクラスタへのメンバの追加

このセクションでは、既存のクラスタにメンバ スイッチを追加する方法について説明します。 この例では、Catalyst 2924MXL スイッチを既存のクラスタに、図 10 で示すように追加します。

CMS を使用して別のメンバを既存のクラスタに追加するには、次の手順に従います。

  1. 追加するスイッチを、コマンド スイッチかメンバ スイッチのポートの 1 つに接続します。

    この文書の「ラボ シナリオ」セクションでは、新しいスイッチをコマンド スイッチの fastethernet 0/2 インターフェイスに接続しています。 2 台のスイッチを接続しているポートが、同じ管理 VLAN に属しているかトランク ポートであることを確認してください。 また、この「ラボ シナリオ」では、すべてのポートが VLAN1 に属しており、この VLAN1 がデフォルトで管理 VLAN になっています。

    注:すべてのクラスタ管理機能へのアクセスは、コマンド スイッチの IP アドレスを経由します。 コマンド スイッチの IP アドレスは常に管理 VLAN(デフォルトでは VLAN1)に属します。 スイッチ クラスタ内のすべてのスイッチは、コマンド スイッチと同じ管理 VLAN にする必要があります。 2900XL と 3500XL スイッチの Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)XP では、管理 VLAN をデフォルトの VLAN1 から変更できます。 また、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(5)XU 以降では、スイッチ クラスタ全体の管理 VLAN を変更できます。 この変更には、CMS Web インターフェイスを経由するコマンドが 1 つ必要です。 管理 VLAN を変更する方法の詳細は、次の文書を参照してください。

  2. ブラウザで、Cluster > Cluster Management の順に選択します。

    これにより、新しいブラウザ ウィンドウで Cluster Builder が開かれ、次の画面が表示されます。

    図 12

    61-q.gif

    Suggested Candidate ウィンドウに新しいスイッチ(2924MXL)が候補スイッチとしてリストされているのが分かります。 また、図 12 では新しいスイッチが青で表示されています。 この新しいスイッチは、センター スイッチ(コマンド スイッチ)に接続されます。 この候補スイッチが既存のクラスタのメンバになると、色が緑色に変わり、Switch-3 としてリストされます。

  3. クラスタに候補スイッチを追加して、ネットワーク マップを更新するには、次の手順のいずれかを実行します。

    • Suggested Candidate ウィンドウで OK をクリックして、数秒間待ってください。

      これで、新しいスイッチ Switch-3 によるネットワーク マップの更新が表示されます。

    • または、図 13 に示すように、候補スイッチをクリックして、Add to Cluster を選択します。

    図 13

    61-r.gif

    図 14

    61-s.gif

  4. Views > Toggle Labels の順に選択して、ネットワーク マップの詳細を確認してください。

    図 15

    61-t.gif

    このクラスタの検証には、コマンド スイッチと新しいメンバ スイッチ Switch-3 で次のコマンドを発行します。

    • コマンド スイッチ(センター スイッチ、3524XL)

      Switch# show cluster
      Command switch for cluster "engineering"
            Total number of members:                         4   
            Status:                                          0 members are unreachable
            Time since last status change:                   0 days, 0 hours, 7 minutes
            Redundancy:                                      Disabled
            Heartbeat interval:                              8
            Heartbeat hold-time:                             80
            Extended discovery hop count:                    3
      Switch# show cluster members
                                                                                      |---Upstream---|
      SN       MAC Address            Name              PortIf          FEC       Hops SN   PortIf FEC        State
      0        00d0.5868.f180         Switch                                        0                      Up (Cmdr)
      1        00e0.1e9f.50c0         Switch-1          Fa0/1                       1    0  Fa0/2          Up
      2        00d0.5868.eb80         Switch-2          Gi0/2                       1    0  Gi0/1          Up
      3        00ee.1e9f.50c0         Switch-3          Fa0/1                       1    0  Fa0/3          Up
      Switch# show cluster view
                                                                                       |---Upstream---|
      SN      MAC Address       Name      Device Type       PortIf         FEC Hops    SN  PortIf    FEC
      0       00d0.5868.f180    Switch    WS-C3524-XL                           0 
      1       00e0.1e9f.50c0    Switch-1  WS-C2916M-XL      Fa0/1               1      0    Fa0/2
      2       0d0.5868.eb80     Switch-2  WS-C3512-XL       Gi0/2               1      0    Gi0/1
      3       00ee.1e9f.50c0    Switch-3  WS-C2924M-XL      Fa0/1               1      0    Fa0/3
      

      手順 4 を実施した後でコマンド スイッチのコンフィギュレーション ファイルに加えられた変更箇所は、下記に太字で示されています。

      !
      ip subnet-zero
      cluster enable engineering 0
      cluster member 1 Mac-address 00e0.1e9f.50c0
      cluster member 2 Mac-address 00d0.5868.eb80
      cluster member 3 Mac-address 00ee.1e9f.50c0
      !
      !
      !
      
      !--- 設定の全出力結果は表示していません。
      
      

      注:候補スイッチがメンバ スイッチになると、メンバ スイッチの MAC アドレスがコマンド スイッチの設定に追加されます。 また、メンバ スイッチの設定には、コマンド スイッチの MAC アドレスが追加されます。

    • メンバ Switch-3(2924MXL)

      Switch-3# show cluster
      Member switch for cluster "engineering"
         Member number:     3
         Management IP address:     172.16.84.35
         Command switch Mac address:     00d0.5868.f180
         Heartbeat interval:     8
         Heartbeat hold-time:     80
      Switch-3#
      

      管理 IP アドレスは、コマンド スイッチの IP アドレスです。

      手順 4 を実施した後でコマンド スイッチのコンフィギュレーション ファイルに加えられた変更箇所は、下記に太字で示されています。

      !
      hostname Switch-3
      !
      enable password mysecret
      !
      !
      ip subnet-zero
      !
      cluster commander-address 00d0.5868.f180 member 3 name engineering
      !
      interface VLAN1
      no ip address
      no ip directed-broadcast
      no ip route-cache
      
      !--- 設定の全出力結果は表示していません。
      
      
  5. Cluster > Go to Cluster Manager の順に選択します。

    図 16 に示すように、Cluster Manager が表示されます。 これは図 11 から更新された図で、新たに追加されたスイッチ(2924MXL)がリストに表示されています。

    図 16

    61-u.gif

debug コマンドと show コマンド

show コマンドの出力例

show cluster および show cluster members

show clustershow cluster members コマンドを使用すると、クラスタおよびメンバのステータスを確認できます。

  • コマンド スイッチ(センター スイッチ、3524XL)

    Switch# show cluster
    Command switch for cluster "engineering"
            Total number of members:        4
            Status:                         0 members are unreachable
            Time since last status change:  0 days, 0 hours, 7 minutes
            Redundancy:                     Disabled
            Heartbeat interval:             8
            Heartbeat hold-time:            80
            Extended discovery hop count:   3
    Switch# show cluster members 
                                                    |---Upstream---|
    SN MAC Address    Name         PortIf FEC Hops   SN PortIf  FEC  State
    0  00d0.5868.f180 Switch                   0                    Up   (Cmdr)
    1  00e0.1e9f.50c0 Switch-1     Fa0/1       1     0  Fa0/2       Up  
    2  00d0.5868.eb80 Switch-2     Gi0/2       1     0  Gi0/1       Up
    3  00ee.1e9f.50c0 Switch-3     Fa0/1       1     0  Fa0/3       Up
    
    

    メンバ スイッチの 1 つでコマンド スイッチとの接続が解除されると、show clustershow cluster members コマンドの出力結果にはそれが反映されます。

    たとえば、メンバ Switch-2 でコマンド スイッチとの接続が解除された場合、これらのコマンドの出力結果は次のようになります。

    Switch# show cluster       
    Command switch for cluster "engineering"
            Total number of members:        4
            Status:                         1 members are unreachable
            Time since last status change:  0 days, 0 hours, 0 minutes
            Redundancy:                     Disabled
            Heartbeat interval:             8
            Heartbeat hold-time:            80
            Extended discovery hop count:   3
    Switch#
    Switch# show cluster member
                                                    |---Upstream---|
    SN MAC Address    Name         PortIf FEC Hops   SN PortIf  FEC  State
    0  00d0.5868.f180 Switch                   0                    Up   (Cmdr)
    1  00e0.1e9f.50c0 Switch-1     Fa0/1       1     0  Fa0/2       Up  
    2  00d0.5868.eb80 Switch-2                 1                    Down
    3  00ee.1e9f.50c0 Switch-3     Fa0/1       1     0  Fa0/3       Up
    

    注:上記コマンドによって反映された変更個所は、すぐには表示されません。 コマンド スイッチは、メンバ スイッチの機能停止を宣言する前に、特定の間隔(Heartbeat hold-time)待つ必要があります。 デフォルトでは、Heartbeat holdtime は 80 秒です。 これは設定可能なパラメータです。 グローバル設定モードで cluster holdtime 1-300 コマンドを発行すると、このパラメータを変更できます。

  • メンバ Switch-1(2916MXL)

    Switch-1# show cluster
    Cluster member 1
    Cluster name: engineering
    Management ip address: 172.16.84.35
    Command device Mac address: 00d0.5868.f180
    Switch-1#
  • メンバ Switch-2(一番上のスイッチ 3512XL)

    Switch-2# show cluster 
    Member switch for cluster "engineering"
            Member number:                  2
            Management IP address:          172.16.84.35
            Command switch Mac address:     00d0.5868.f180
            Heartbeat interval:             8
            Heartbeat hold-time:            80
    Switch-2#
  • メンバ Switch-3(2924MXL)

    Switch-3# show cluster
    Member switch for cluster "engineering"
            Member number:                  3
            Management IP address:          172.16.84.35
            Command switch Mac address:     00d0.5868.f180
            Heartbeat interval:             8
            Heartbeat hold-time:            80
    Switch-3#

show cdp neighbors および show cdp neighbors detail

この文書の「候補スイッチとメンバ スイッチの特性」セクションで説明したように、コマンド スイッチを含めたすべてのスイッチは、CDPv2 を使用して CDP 隣接装置を検出します。 スイッチは、対応する CDP 隣接装置のキャッシュにこの情報を保存します。 コマンド スイッチはこの情報を受信すると、CDP 隣接キャッシュをフィルタリングして候補スイッチのリストを作成します。

show cdp neighborsshow cdp neighbors detail コマンドを使用して、各スイッチが CDP 隣接キャッシュにあり、すべてのスイッチで CDPV2 が稼動していることを検証します。

  • コマンド スイッチ(3524XL)

    Switch# show cdp neighbors
    Capability Codes: R - Router, T - Trans Bridge, B - Source Route Bridge
                      S - Switch, H - Host, I - IGMP, r - Repeater
    Device ID        Local Intrfce     Holdtme    Capability  Platform  Port ID
    Switch-3         Fas 0/3            162         T S       WS-C2924M-Fas 0/1
    Switch-2         Gig 0/1            121         T S       WS-C3512-XGig 0/2
    Switch-1         Fas 0/2            136          S        WS-C2916M-Fas 0/1
    Switch# show cdp neighbors detail
    -------------------------
    Device ID: Switch-3
    Entry address(es):
    Platform: cisco WS-C2924M-XL, Capabilities: Trans-Bridge Switch
    Interface: FastEthernet0/3, Port ID (outgoing port): FastEthernet0/1
    Holdtime : 132 sec
    
    !--- 出力を省略
    
    advertisement version: 2
    Protocol Hello: OUI=0x00000C, Protocol ID=0x0112; payload len=25,
    value=0AA050C000000003010103FF00D05868F18000EE1E9F50C001
    VTP Management Domain: ''
    -------------------------
    Device ID: Switch-2
    Entry address(Es):
          IP address: 0.0.0.0
          IP address: 172.16.84.35
    Platform: cisco WS-C3512-XL, Capabilities: Trans-Bridge Switch
    Interface: GigabitEthernet0/1, Port ID (outgoing port): GigabitEthernet0/2
    Holdtime : 141 sec
    
    !--- 出力を省略
    
    advertisement version: 2
    Protocol Hello: OUI=0x00000C, Protocol ID=0x0112; payload Len=27,
    value=0A68EB8000000002010123FF00D05868F18000D05868EB80010001
    VTP Management Domain: ''
    Duplex: full
    -------------------------
    Device ID: Switch-1
    Entry address(Es):
          IP address: 172.16.84.35
    Platform: cisco WS-C2916M-XL, Capabilities: Switch
    Interface: FastEthernet0/2, Port ID (outgoing port): FastEthernet0/1
    Holdtime : 140 sec
    
    !--- 出力を省略
    
    advertisement version: 2
    Protocol Hello: OUI=0x00000C, Protocol ID=0x0112; payload Len=25,
    value=0A9F50C000000001010103FF00D05868F18000E01E9F50C001
    VTP Management Domain: ''
    
  • メンバ Switch-1(2916MXL)

    Switch-1# show cdp neighbors 
    Capability Codes: R - Router, T - Trans Bridge, B - Source Route Bridge
                      S - Switch, H - Host, I - IGMP, r - Repeater
    Device ID        Local Intrfce     Holdtme    Capability  Platform  Port ID
    Switch           Fas 0/1           139         T S       WS-C3524-XFas 0/2
    Switch-1# show cdp neighbors detail
    -------------------------
    Device ID: Switch
    Entry address(Es):
          IP address: 172.16.84.35
          IP address: 172.16.84.35
    Platform: cisco WS-C3524-XL, Capabilities: Trans-Bridge Switch
    Interface: FastEthernet0/1, Port ID (outgoing port): FastEthernet0/2
    Holdtime : 147 sec
    
    !--- 出力を省略
    
    advertisement version: 2
    Protocol Hello:  OUI=0x00000C, Protocol ID=0x0112; payload Len=27,
    value=0A68F18000000000010123FF00D05868F18000D05868F180000001
    VTP Management Domain: ''
    
  • メンバ Switch-2(3512XL)

    Switch-2# show cdp neighbors 
    Capability Codes: R - Router, T - Trans Bridge, B - Source Route Bridge
                      S - Switch, H - Host, I - IGMP, r - Repeater
    Device ID        Local Intrfce     Holdtme    Capability  Platform  Port ID
    Switch           Gig 0/2            147         T S       WS-C3524-XGig 0/1
    Switch-2# show cdp neighbors detail
    -------------------------
    Device ID: Switch
    Entry address(Es):
          IP address: 172.16.84.35
          IP address: 172.16.84.35
    Platform: cisco WS-C3524-XL, Capabilities: Trans-Bridge Switch
    Interface: GigabitEthernet0/2, Port ID (outgoing port): GigabitEthernet0/1
    Holdtime : 141 sec
    
    !--- 出力を省略
    
    advertisement version: 2 
    Protocol Hello: OUI=0x00000C, Protocol ID=0x0112; payload Len=27, 
    value=0A68F18000000000010123FF00D05868F18000D05868F180000001 
    VTP Management Domain: '' Duplex: full 
  • メンバ Switch-3(2924MXL)

    Switch-3# show cdp neighbors 
    Capability Codes: R - Router, T - Trans Bridge, B - Source Route Bridge
                      S - Switch, H - Host, I - IGMP, r - Repeater
    Device ID        Local Intrfce     Holdtme    Capability  Platform  Port ID
    Switch           Fas 0/1            125         T S       WS-C3524-XFas 0/3
    Switch-3# show cdp neighbors detail
    -------------------------
    Device ID: Switch
    Entry address(Es):
          IP address: 172.16.84.35
          IP address: 172.16.84.35
    Platform: cisco WS-C3524-XL, Capabilities: Trans-Bridge Switch
    Interface: FastEthernet0/1, Port ID (outgoing port): FastEthernet0/3
    Holdtime : 179 sec
    
    !--- 出力を省略
    
    advertisement version: 2
    Protocol Hello: OUI=0x00000C, Protocol ID=0x0112; payload Len=27,
    value=0A68F18000000000010123FF00D05868F18000D05868F180000001
    VTP Management Domain: ''
    

注:スイッチの show cdp neighbors detail コマンド出力に advertisement version: 2 が表示されない場合、そのスイッチはメンバ スイッチにはなれません。

debug コマンドの出力例

このセクションでは、クラスタのアクティビティを検証する debug コマンドについて説明します。 ここでは、これらのコマンドで、コマンド スイッチ(3524XL)とメンバ Switch-2(3512XL)との間のクラスタのアクティビティを検証します。 同じ debug コマンドを使用して、コマンド スイッチとあらゆるメンバ スイッチの間のクラスタ アクティビティを検証できます。

注:Web インターフェイスを使用してメンバの追加や削除を行うと、ログに次の情報が表示されます。

%CMP-CLUSTER_MEMBER_2-5-REMOVE:
The Device is removed from the cluster (Cluster Name: engineering)
%CMP-CLUSTER_MEMBER_2-5-ADD:
The Device is added to the cluster(Cluster Name: engineering, CMDR IP Address 172.16.84.35)

debug cluster member、debug cluster neighbors、および debug cluster events

この例の最初の 2 つの debug コマンド、debug cluster memberdebug cluster neighbors は、コマンド スイッチやメンバ スイッチからの発信クラスタ隣接装置の更新を表示します。 3 つめの debug コマンド、debug cluster events は、隣接装置からの着信 HELLO を表示します。 特定の出力をについては、コマンドの間に青色のコメントを入れて見やすくしてあります。 また、この表示では、debug 出力全体での不要な情報は表示されていません。

  • コマンド スイッチ(3524XL)

    Switch# debug cluster members 
    Cluster members debugging is on
    Switch#
    23:21:47: Sending neighbor update...
    23:21:47: 
    Cluster Member: 00, active.
    
    !--- メンバ 00 はコマンド スイッチを意味します。
    
    23:21:47:       Unanswered heartbeats: 1
    23:21:47:       Hops to commander:     0
    23:21:47:       Assigned CMP address:  10.104.241.128
    
    !--- コマンド スイッチの CMP アドレスです。
    
    23:21:47:       Cmdr IP address:       172.16.84.35   
    23:21:47:       Cmdr CMP address:      10.104.241.128
    
    !--- コマンド スイッチの CMP アドレスです。
    
    23:21:47:       Auto update counter:   0
    23:21:47:       Cmdr MAC address:      00d0.5868.f180
    23:21:47:       Mbr  MAC address:      00d0.5868.f180
    23:21:47:       Command Port ID:       
    23:21:47:       Platform Name:         cisco WS-C3524-XL
    23:21:47:       Host Name:             Switch
    Switch# debug cluster neighbors
    Cluster neighbors debugging is on
    Switch#
    23:51:50:           Neighbor update from member 0
    
    !--- これはコマンド スイッチからのアップデートです。
    
    23:51:50:           3 Cluster neighbors:
    
    !--- メンバ Switch-2 に関する情報はここから始まります。
    
    23:51:50:           00d0.5868.eb80 connected to Member 0 on port GigabitEthernet0/2
    23:51:50:           Port Macaddr: 00d0.5868.eb8e
    23:51:50:           Hostname: Switch-2
    23:51:50:           Port ID: GigabitEthernet0/2
    23:51:50:           Neighbor FEC: 255
    23:51:50:           Member FEC: 255
    23:51:50:           Capabilities: 0A
    23:51:50:           Link Qualification: 0
    23:51:50:           Qualification Note: 21
    23:51:50:           Member 2 of stack with commander 0.104.187.140
    23:51:50:           CMP address: 10.104.235.128
    23:51:50:           Hops to Commander: 1
    23:51:50:           Management vlan: 1
    
    !--- メンバ Switch-2 に関する情報はここで終了します。
    
    
    !--- メンバ Switch-1 に関する情報はここから始まります。
    
    23:51:50:      00e0.1e9f.50c0 connected to Member 0 on port FastEthernet0/2
    23:51:50:      Port Macaddr: 00e0.1e9f.50c1
    23:51:50:      Hostname: Switch-1
    23:51:50:      Port ID: FastEthernet0/1
    23:51:50:      Neighbor FEC: 255
    23:51:50:      Member FEC: 255
    23:51:50:      Capabilities: 08
    23:51:50:      Link Qualification: 3
    23:51:50:      Qualification Note: 01
    23:51:50:      Member 1 of stack with commander 0.77.44.124
    23:51:50:      CMP address: 10.159.80.192
    23:51:50:      Hops to Commander: 1
    23:51:50:      Management vlan: 0
    
    !--- メンバ Switch-1 に関する情報はここで終了します。
    
    
    !--- メンバ Switch-3 に関する情報はここから始まります。
    
    23:51:50:       00ee.1e9f.50c0 connected to Member 0 on port FastEthernet0/3
    23:51:50:       Port Macaddr: 00ee.1e9f.50c1
    23:51:50:       Hostname: Switch-3
    23:51:50:       Port ID: FastEthernet0/1
    23:51:50:       Neighbor FEC: 255
    23:51:50:       Member FEC: 255
    23:51:50:       Capabilities: 0A
    23:51:50:       Link Qualification: 3
    23:51:50:       Qualification Note: 00
    23:51:50:       Member 3 of stack with commander 0.77.184.56
    23:51:50:       CMP address: 10.160.80.192
    23:51:50:       Hops to Commander: 1
    23:51:50:       Management vlan: 1
    
    !--- メンバ Switch-3 に関する情報はここで終了します。
    
    
    !--- 次の情報は、Switch-2 からのもので、
    !--- コマンド スイッチで表示されます。
    !--- 同じ情報は、
    !--- debug cluster events コマンドを特定のバージョンの 
    !--- コードで実行すると表示されます。
    
    Cluster neighbor's Protocol Hello payload:
    23:52:00:           Sender Version: 1, Works with version 1 and later
    23:52:00:           Flags: 23, Number of hops to the commander: 1
    23:52:00:           Cluster member number: 2
    23:52:00:           Cluster Cmdr Mac Address: 00d0.5868.f180
    23:52:00:           Sender Mac address: 00d0.5868.eb80
    
    !--- これは Switch-2 の MAC アドレスです。
    
    
    23:52:00:           Sender CMP address: 10.104.235.128
    
    !--- これは Switch-2 の CMP アドレスです。
    
    23:52:00:           Upstream switch No: 0.0.0.0
    23:52:00:           FEC Number: 255
    23:52:00:           Management vlan: 1
    
    !--- 出力を省略。
    
    
  • メンバ Switch-2(3512XL)

    Switch-2# debug cluster member
    Cluster members debugging is on
    Switch-2#
    23:22:51:     Sending neighbor update...
    23:22:51:     Switch 00d0.5868.f180 connected on port GigabitEthernet0/2
    
    !--- これは、コマンド スイッチの MAC アドレスのローカル ポートです。
    
    23:22:51:     Port ID: GigabitEthernet0/2
    23:22:51:     Capabilities: 0A
    23:22:51:     Link Qualification: 5
    23:22:51:     Qualification Note: 20
    23:22:51:     Member 0 of stack with commander 00d0.5868.f180
    23:22:51:     CMP address: 10.104.241.128
    
    !--- コマンド スイッチの CMP アドレスです。
    
    23:22:51:     Hops to Commander: 0
    23:22:51:     Management vlan: 1*
    23:22:51:
    
    !--- ここまでは、コマンド スイッチに関する情報です。
    !--- ここから先は、ローカル スイッチの情報で、これは
    !--- 隣接(コマンド)スイッチに送信されます。
    
    Cluster Member: 02, active.
    23:22:51:    Unanswered heartbeats: 1
    23:22:51:    Hops to commander: 1
    23:22:51:    Assigned CMP address: 10.104.235.128
    23:22:51:    Cmdr IP address: 172.16.84.35
    23:22:51:    Cmdr CMP address: 10.104.241.128
    23:22:51:    Auto update counter: 0
    23:22:51:    Cmdr MAC address: 00d0.5868.f180
    23:22:51:    Mbr MAC address: 00d0.5868.eb80
    23:22:51:    Command Port ID: GigabitEthernet0/2
    
    !--- これはコマンド スイッチに接続するポートです。
    
    23:22:51:    Platform Name: cisco WS-C3512-XL
    23:22:51:    Host Name: Switch-2
    Switch-2#
    Switch-2# debug cluster neighbors
    Cluster neighbors debugging is on
    Switch-2#
    23:59:32: cmi_setCommandPort: setting ups mbr num to 0
    23:59:32: cmp_sendNeighborsToCmdr: skip neighbor 00d0.5868.f180
    Switch-2#
    23:59:42:
    
    !--- 下記の情報は、コマンド スイッチからのものです。
    !--- 同じ情報は、
    !--- debug cluster events コマンドを特定のバージョンの 
    !--- コードで実行すると表示されます。
    
    Cluster neighbor's Protocol Hello payload:
    23:59:42:    Sender Version: 1, Works with version 1 and later
    23:59:42:    Flags: 23, Number of hops to the commander: 0
    23:59:42:    Cluster member number: 0
    23:59:42:    Cluster Cmdr Mac Address: 00d0.5868.f180
    23:59:42:    Sender Mac address: 00d0.5868.f180
    
    !--- コマンド スイッチの MAC アドレスです。
    
    23:59:42:    Sender CMP Address: 10.104.241.128
    
    !--- コマンド スイッチの CMP アドレスです。
    
    23:59:42:    Upstream switch No: 0.0.0.0
    23:59:42:    FEC Number: 255
    23:59:42:    Management vlan: 1

debug cluster ip

debug コマンドの出力には、CMP Address が表示されます。 「Cluster Management Protocol」セクションで説明したように、コマンド スイッチとメンバ スイッチ間の通信はこれらの CMP アドレスを使用して行われます。

debug cluster member、debug cluster neighbors、および debug cluster events」セクションの出力を見ると、この例ではスイッチの CMP アドレスが次のようになっていることがわかります。

  • コマンド スイッチの CMP アドレス: 10.104.241.128

  • メンバ Switch-1 の CMP アドレス: 10.159.80.192

  • メンバ Switch-2 の CMP アドレス: 10.104.235.128

  • メンバ Switch-3 の CMP アドレス: 10.160.80.192

Cluster Management Protocol」セクションで説明したように、CMP は 3 つのキー テクノロジー部分から構成されています。 これらのテクノロジーの 1 つが、CMP/RARP メカニズムです。 CMP/RARP では、クラスタへのスイッチの追加と削除も行います。 次の debug 出力は、クラスタにメンバを追加した際の CMP/RARP メッセージのログです。

注:debug cluster member、debug cluster neighbors、および debug cluster events」セクションでのコマンドとの整合性を維持するために、コマンド スイッチ(3524XL)と追加する 2 台目のスイッチ(Switch-2、3512XL)で debug cluster ip コマンドを発行します。

  • コマンド スイッチ(3524XL)(メンバ Switch-2 の追加)

    Switch# debug cluster ip
    Cluster IP/transport debugging is on
    Switch#
    
    !--- コマンド スイッチでは新しい CMP アドレスが作成されます。
    
    1d08h: cmdr_generate_cluster_ip_address: generated cluster,
    ip addr 10.104.235.128 for Mac 00d0.5868.eb80
    
    !--- コマンド スイッチはメンバ Switch-2 に CMP アドレスを割り当てます。
    
    1d08h: cmdr_generate_and_assign_ip_address:
    setting addr for member 2 addr 10.104.235.128
    1d08h: cmdr_generate_and_assign_ip_address:
    adding static ARP for 10.104.235.128
    1d08h: cluster_send_rarp_reply:
    Sending reply out on Virtual1 to member 2
    1d08h: cmdr_process_rarp_request: received RARP req :
    1d08h: proto type : 0000
    1d08h: source Mac : 00d0.5868.eb80
    
    !--- メンバ MAC アドレスです。
    
    1d08h: source ip : 10.104.235.128
    
    !--- メンバ CMP アドレスです。
    
    1d08h: target Mac : 00d0.5868.f180
    
    !--- コマンド スイッチの MAC アドレスです。
    
    1d08h: target ip : 10.104.241.128
    
    !--- コマンド スイッチの CMP アドレスです。
    
    1d08h: cmdr_process_rarp_request: rcvd ACK for the bootstrap req
    
  • メンバ Switch-2(3512XL)(コマンド スイッチが追加)

    Switch# debug cluster ip
    Cluster IP/transport debugging is on
    Switch#
    
    !--- メンバ スイッチはコマンド スイッチから情報を受信します。
    
    00:01:24: cluster_process_rarp_reply: received RARP reply :
    00:01:24: source Mac : 00d0.5868.f180
    
    !--- コマンド スイッチの MAC アドレスです。
    
    00:01:24: source ip : 10.104.241.128
    
    !--- コマンド スイッチの CMP アドレスです。
    
    00:01:24: target Mac : 00d0.5868.eb80
    
    !--- メンバ MAC アドレスです。
    
    00:01:24: target ip : 10.104.235.128
    
    !--- メンバ CMP アドレスです。
    !--- メンバ スイッチはクラスタ情報を抽出して実装します。
    
    00:01:24: cluster_process_rarp_reply:
    setting commander's MAC address: 00d0.5868.f180
    00:01:24: create_cluster_idb: creating HWIDB(0x0) for the cluster
    00:01:24: cluster_create_member_idb:
    creating cluster-idb 4D4378, cmp-addr: 10.104.235.128
    00:01:24: Authorizing the password string:
    00:01:24: cluster_send_rarp_request: Sending request out to cmdr
    00:01:24: cluster_process_rarp_reply:
    created hwidb and set IP address (10.104.235.128)
    00:01:24: cluster_process_rarp_reply:
    setting commander's addr (10.104.241.128) info
    00:01:24: cluster_process_rarp_reply:
    setting static ARP for cmdr addr 10.104.241.128
    00:01:24: cluster_set_default_gateway:
    setting default gw to cmdr's addr (10.104.241.128)
    00:01:24: setting hostname to Switch-2
    00:01:24: setting password to enable password 0 mysecret
    00:01:24: cluster_pick_defaultidb: picking cluster IDB to be default IDB
    00:01:24: This switch is added to the cluster
    00:01:24: Cluster Name : engineering ; Cmdr IP address: 172.16.84.35
    00:01:24: CMP address: 10.104.235.128 ; Cmdr CMP address: 10.104.241.128
    
    !--- この時点で、このスイッチはクラスタに追加されました。
    
    00:01:24: %CMP-CLUSTER_MEMBER_2-5-ADD: The Device is added to the cluster
    (Cluster Name: engineering, CMDR IP Address 172.16.84.35)
    00:01:24: cluster_process_rarp_reply: bootstrap for the firsttime, start member
    00:01:24: cluster_process_rarp_reply: setting netsareup to TRUE
    

リモート CLI 管理での rcommand の使用

debug 分析の最後に、CMP/IP がどのように機能するかを説明します。 この文書の「Cluster Management Protocol」セクションで説明したように、CMP/IP は、コマンド スイッチとメンバ スイッチ間で管理パケットを交換するために使用される転送メカニズムです。

例を 1 つ挙げると rcommand の使用が挙げられますが、これは実際にはコマンド スイッチからメンバ スイッチへの Telnet セッションです。 ここでは、同一の仮想 CMP アドレスが使用されます。

  1. コマンド スイッチへの Telnet セッションを確立します。

  2. コマンド スイッチの CLI から、rcommand を発行して任意のメンバ スイッチの CLI へ移動します。

    CLI を使用して、任意のメンバ スイッチのトラブルシューティングや設定の変更を行う場合に rcommand は役に立ちます。

    次の例で、使用方法を示します。

    Switch# rcommand 2
    
    !--- メンバ Switch-2 にアクセスしています。
    
    Trying ... Open
    Switch-2#
    
    !--- メンバ Switch-2 との Telnet セッションを確立します。
    
    Switch-2# exit
    
    !--- このコマンドを使用して、Telnet セッションを終了します。
    
    [Connection closed by foreign host]
    Switch#
    

メンバ スイッチで debug ip packet コマンドを有効にして、コマンド スイッチからこのメンバ スイッチへ rcommand を発行すると、メンバ スイッチのコンソールに次のメッセージが表示されます。

01:13:06: IP: s=10.104.241.128 (Virtual1), d=10.104.235.128, Len 44, rcvd 1

!--- コマンド スイッチから受信した要求です。

01:13:06: IP: s=10.104.235.128 (local), d=10.104.241.128 (Virtual1), Len 44, sending

!--- コマンド スイッチに応答を返します。

注:上記の出力をメンバ スイッチに表示するためには、まずメンバ スイッチへの直接コンソール接続を確立する必要があります。 接続が確立されたら、debug ip packet コマンドを発行して、コマンド スイッチから rcommand セッションを開きます。

付録

クラスタの設定例

このセクションでは、ラボ シナリオで使用したすべてのスイッチの設定例すべてを一覧で示します。 設定手順の詳細は、この文書の「Cluster Management Suite を使用したクラスタの作成」と「既存のクラスタへのメンバの追加」セクションに記載されています。

コマンド スイッチ

Switch# show running-config
Building configuration...
Current configuration:
!
version 12.0
no service pad
service timestamps debug uptime
service timestamps log uptime
no service password-encryption
!
hostname Switch
!
enable password mysecret
!
!
!
!
!
!
ip subnet-zero
cluster enable engineering 0
cluster member 1 Mac-address 00e0.1e9f.50c0
cluster member 2 Mac-address 00d0.5868.eb80
cluster member 3 Mac-address 00ee.1e9f.50c0
!
!
!
interface FastEthernet0/1
!
interface FastEthernet0/2
!
interface FastEthernet0/3
!
interface FastEthernet0/4
!
interface FastEthernet0/5
!
interface FastEthernet0/6
!
interface FastEthernet0/7
!
interface FastEthernet0/8
!
interface FastEthernet0/9
!
interface FastEthernet0/10
!
interface FastEthernet0/11
!
interface FastEthernet0/12
!
interface FastEthernet0/13
!
interface FastEthernet0/14
!
interface FastEthernet0/15
!
interface FastEthernet0/16
!
interface FastEthernet0/17
!
interface FastEthernet0/18
!
interface FastEthernet0/19
!
interface FastEthernet0/20
!
interface FastEthernet0/21
!
interface FastEthernet0/22
!
interface FastEthernet0/23
!
interface FastEthernet0/24
!
interface GigabitEthernet0/1
!
interface GigabitEthernet0/2
!
interface VLAN1
ip address 172.16.84.35 255.255.255.0
no ip directed-broadcast
ip Nat outside
!
ip default-gateway 172.16.84.1
ip Nat inside source list 199 interface VLAN1 overload
access-list 199 dynamic Cluster-NAT permit ip any any
!
line con 0
transport input none
stopbits 1
line vty 0 4
login
line vty 5 15
login
!
end

メンバ Switch-1

Switch-1# show running-config
Building configuration...
Current configuration:
!
version 11.2
no service pad
no service udp-small-servers
no service tcp-small-servers
!
hostname Switch-1
!
enable password mysecret
!
!
no spanning-tree vlan 1
no ip domain-lookup
!
cluster commander-address 00d0.5868.f180
!
interface VLAN1
no ip address
no ip route-cache
!
interface FastEthernet0/1
!
interface FastEthernet0/2
!
interface FastEthernet0/3
!
interface FastEthernet0/4
!
interface FastEthernet0/5
!
interface FastEthernet0/6
!
interface FastEthernet0/7
!
interface FastEthernet0/8
!
interface FastEthernet0/9
!
interface FastEthernet0/10
!
interface FastEthernet0/11
!
interface FastEthernet0/12
!
interface FastEthernet0/13
!
interface FastEthernet0/14
!
interface FastEthernet0/15
!
interface FastEthernet0/16
!
!
line con 0
stopbits 1
line vty 0 4
login
line vty 5 15
login
!
end

メンバ Switch-2

Switch-2# show running-config
Building configuration...
Current configuration:
!
version 12.0
no service pad
service timestamps debug uptime
service timestamps log uptime
no service password-encryption
!
hostname Switch-2
!
enable password mysecret
!
!
!
!
!
!
ip subnet-zero
!
cluster commander-address 00d0.5868.f180 member 2 name engineering
!
!
interface FastEthernet0/1
!
interface FastEthernet0/2
!
interface FastEthernet0/3
!
interface FastEthernet0/4
!
interface FastEthernet0/5
!
interface FastEthernet0/6
!
interface FastEthernet0/7
!
interface FastEthernet0/8
!
interface FastEthernet0/9
!
interface FastEthernet0/10
!
interface FastEthernet0/11
!
interface FastEthernet0/12
!
interface GigabitEthernet0/1
!
interface GigabitEthernet0/2
!
interface VLAN1
no ip address
no ip directed-broadcast
no ip route-cache
!
!
line con 0
transport input none
stopbits 1
line vty 0 4
login
line vty 5 15
login
!
end

メンバ Switch-3

Switch-3# show running-config
Building configuration...
Current configuration:
!
version 12.0
no service pad
service timestamps debug uptime
service timestamps log uptime
no service password-encryption
!
hostname Switch-3
!
enable password mysecret
!
!
!
!
!
!
ip subnet-zero
!
cluster commander-address 00d0.5868.f180 member 3 name engineering
!
!
interface FastEthernet0/1
!
interface FastEthernet0/2
!
interface FastEthernet0/3
!
interface FastEthernet0/4
!
interface FastEthernet0/5
!
interface FastEthernet0/6
!
interface FastEthernet0/7
!
interface FastEthernet0/8
!
interface FastEthernet0/9
!
interface FastEthernet0/10
!
interface FastEthernet0/11
!
interface FastEthernet0/12
!
interface FastEthernet0/13
!
interface FastEthernet0/14
!
interface FastEthernet0/15
!
interface FastEthernet0/16
!
interface FastEthernet0/17
!
interface FastEthernet0/18
!
interface FastEthernet0/19
!
interface FastEthernet0/20
!
interface FastEthernet0/21
!
interface FastEthernet0/22
!
interface FastEthernet0/23
!
interface FastEthernet0/24
!
interface GigabitEthernet1/1
!
interface VLAN1
no ip directed-broadcast
no ip route-cache
!
!
!
line con 0
transport input none
stopbits 1
line vty 5 15
!
end

追加情報

初期設定の後で CMS を使用する方法の詳細については、ご使用のスイッチ製品のソフトウェア設定ガイドを参照してください。

NetPro ディスカッション フォーラム - 特集対話

Networking Professionals Connection はネットワーキング プロフェッショナルが、ネットワーキングに関するソリューション、製品、およびテクノロジーについての質問、提案、情報を共有するためのフォーラムです。 特集リンクでは、このテクノロジー分野での最新の対話を取り上げています。
NetPro ディスカッション フォーラム - LAN に関する特集対話
ネットワーク インフラストラクチャ: LAN ルーティングとスイッチング
ネットワーク インフラストラクチャ: LAN 入門

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