| ライター翻訳版 - January 15, 2008 |
| Document ID: 15102 |
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目次
概要
前提条件
要件
使用するコンポーネント
表記法
show processes コマンド
show processes cpu コマンド
show processes cpu history コマンド
show processes memory コマンド
プロセス
関連情報
概要
show processes コマンドは、アクティブなプロセスに関する情報を表示します。show processes cpu コマンドを発行すると、これらのプロセスでの詳細な CPU 利用率統計が表示されます。また、show processes memory コマンドを発行すると、使用されている総メモリ容量が表示されます。
このドキュメントでは、これらのコマンドの出力に表示されるフィールドについて説明します。使用しているデバイスの CPU やメモリの使用レベルが潜在的な問題を示しているかどうかを確認するには、アウトプットインタープリタ(登録ユーザ専用)を使用します。詳細は、『Cisco ルータの CPU 使用率が高い場合のトラブルシューティング』も参照してください。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。
前提条件
要件
このドキュメントに関する特別な要件はありません。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアのバージョンに基づくものです。
-
Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.2(10b)
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定から作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのような作業についても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
表記法
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
show processes コマンド
show processes コマンドの出力例を次に示します。
router#show processes CPU utilization for five seconds: 0%/0%; one minute: 0%; five minutes: 0% PID Q Ty PC Runtime(ms) Invoked uSecs Stacks TTY Process 1 C sp 602F3AF0 0 1627 0 2600/3000 0 Load Meter 2 L we 60C5BE00 4 136 29 5572/6000 0 CEF Scanner 3 L st 602D90F8 1676 837 2002 5740/6000 0 Check heaps 4 C we 602D08F8 0 1 0 5568/6000 0 Chunk Manager 5 C we 602DF0E8 0 1 0 5592/6000 0 Pool Manager 6 M st 60251E38 0 2 0 5560/6000 0 Timers 7 M we 600D4940 0 2 0 5568/6000 0 Serial Backgroun 8 M we 6034B718 0 1 0 2584/3000 0 OIR Handler 9 M we 603FA3C8 0 1 0 5612/6000 0 IPC Zone Manager 10 M we 603FA1A0 0 8124 0 5488/6000 0 IPC Periodic Tim 11 M we 603FA220 0 9 0 4884/6000 0 IPC Seat Manager 12 L we 60406818 124 2003 61 5300/6000 0 ARP Input 13 M we 60581638 0 1 0 5760/6000 0 HC Counter Timer 14 M we 605E3D00 0 2 0 5564/6000 0 DDR Timers 15 M we 605FC6B8 0 2 011568/12000 0 Dialer event
次の表では、show processes コマンド出力内の各フィールドをリストして説明しています。
| フィールド | 説明 |
|---|---|
| CPU utilization for five seconds | 最後の 5 秒間の CPU 利用率。2 番目の数字は、割り込みレベルで使われた CPU 時間の比率を示します。 |
|
one minute |
最後の 1 分間の CPU 利用率 |
| five minutes | 最後の 5 分間の CPU 利用率 |
| PID | プロセス ID |
|
Q |
プロセス キュー プライオリティ可能な値:C(クリティカル)、H(高)、M(中)、L(低)。 |
| Ty | スケジューラ テスト可能な値:*(現在実行中)、E(イベント待ち)、S(実行できる状態、プロセッサの自動解放)、rd(実行できる状態、ウェイクアップ状態の発生)、we(イベント待ち)、sa(絶対時刻までスリープ)、si(一定時間スリープ)、sp(一定時間スリープ(オルタネート コール))、st(タイマーが切れるまでスリープ)、hg(ハング。プロセスは二度と実行されない)、xx(デッド:プロセスは終了、しかしまだ削除されていない)。 |
| PC | 現在のプログラム カウンタ |
| Runtime (ms) | プロセスが使用した CPU 時間(ミリ秒) |
| Invoked | プロセスが呼び出された回数 |
| uSecs | 各プロセス呼び出しの CPU 時間(マイクロ秒) |
| Stacks |
低水準値または使用可能な総スタック容量(バイトで表示) |
| TTY | プロセスを制御する端末 |
| Process | プロセスの名前。詳細は、このドキュメントの「プロセス」のセクションを参照してください。 |
注:ネットワーク サーバのクロック精度は 4 ミリ秒であるため、呼び出しや適切なランタイム測定が十分な回数実行された場合にだけ、ランタイムは信頼できるものと見なされます。
show processes cpu コマンド
show processes cpu コマンドは、ルータ内のアクティブなプロセス、およびそれに対応する CPU 利用率統計に関する情報を表示します。show processes cpu コマンドの出力例を次に示します。
router#show processes cpu
CPU utilization for five seconds: 8%/4%; one minute: 6%; five minutes: 5%
PID Runtime(ms) Invoked uSecs 5Sec 1Min 5Min TTY Process
1 384 32789 11 0.00% 0.00% 0.00% 0 Load Meter
2 2752 1179 2334 0.73% 1.06% 0.29% 0 Exec
3 318592 5273 60419 0.00% 0.15% 0.17% 0 Check heaps
4 4 1 4000 0.00% 0.00% 0.00% 0 Pool Manager
5 6472 6568 985 0.00% 0.00% 0.00% 0 ARP Input
6 10892 9461 1151 0.00% 0.00% 0.00% 0 IP Input
7 67388 53244 1265 0.16% 0.04% 0.02% 0 CDP Protocol
8 145520 166455 874 0.40% 0.29% 0.29% 0 IP Background
9 3356 1568 2140 0.08% 0.00% 0.00% 0 BOOTP Server
10 32 5469 5 0.00% 0.00% 0.00% 0 Net Background
11 42256 163623 258 0.16% 0.02% 0.00% 0 Per-Second Jobs
12 189936 163623 1160 0.00% 0.04% 0.05% 0 Net Periodic
13 3248 6351 511 0.00% 0.00% 0.00% 0 Net Input
14 168 32790 5 0.00% 0.00% 0.00% 0 Compute load avgs
15 152408 2731 55806 0.98% 0.12% 0.07% 0 Per-minute Jobs
次の表では、show processes cpu 出力内の各フィールドをリストして説明しています。
| フィールド | 説明 |
|---|---|
| CPU utilization for five seconds | 最後の 5 秒間の CPU 利用率。1 番目の数字はトータルを示し、2 番目の数字は、割り込みレベルで使われた CPU 時間の比率を示します。 |
| one minute | 最後の 1 分間の CPU 利用率 |
|
five minutes |
最後の 5 分間の CPU 利用率 |
| PID | プロセス ID |
| Runtime (ms) |
プロセスが使った CPU 時間(ミリ秒) |
| Invoked |
プロセスが呼び出された回数 |
|
uSecs |
各プロセス呼び出しの CPU 時間(マイクロ秒) |
| 5Sec |
最後の 5 秒間のタスクによる CPU 利用率 |
| 1Min | 最後の 1 分間のタスクによる CPU 利用率 |
| 5Min | 最後の 5 分間のタスクによる CPU 利用率 |
| TTY | プロセスを制御する端末 |
| Process | プロセスの名前。詳細は、このドキュメントの「プロセス」のセクションを参照してください。 |
注:ネットワーク サーバのクロック精度は 4 ミリ秒なので、数多くの呼び出しまたは適切なランタイム測定が実行された場合にだけ、ランタイムは信頼できると見なされます。
show processes cpu history コマンド
show processes cpu history コマンドは、一定期間(1 分間、1 時間、および 72 時間、それぞれ 1 秒、1 分、1 時間単位の増分で表示)における、ルータ上の CPU の総使用率を、ASCII グラフィック形式で表示します。最大使用率は 1 秒ごとに測定と記録が行われます。1 秒間の平均使用率が計算されます。
次に、1 時間分の出力例を示します。
router#show processes cpu history
!--- 1 分間の出力は省略
6665776865756676676666667667677676766666766767767666566667
6378016198993513709771991443732358689932740858269643922613
100
90
80 * * * * * * * *
70 * * ***** * ** ***** *** **** ****** * ******* * *
60 #***##*##*#***#####*#*###*****#*###*#*#*##*#*##*#*##*****#
50 ##########################################################
40 ##########################################################
30 ##########################################################
20 ##########################################################
10 ##########################################################
0....5....1....1....2....2....3....3....4....4....5....5....
0 5 0 5 0 5 0 5 0 5
CPU% per minute (last 60 minutes)
* = maximum CPU% # = average CPU%
!--- 72 時間の出力は省略
-
グラフの Y 軸は CPU の利用率です。
-
グラフの X 軸はグラフに表示された期間内の増分単位で、この例では前の 1 時間中の各分を表しています。 一番新しい測定結果が X 軸の左端に表示されます。
-
上位 2 列(縦方向に見て)は、増分単位中に記録された、CPU 利用率の最高パーセントを表示します。
-
上の例では、最後の 1 分間に記録された CPU の利用率は 66 パーセントです。この 1 分中、ルータの CPU の利用率が 66 % に達したのは 1 回だけの可能性もありますし、何回も 66 % に達した可能性もあります。これは、ルータは増分期間中に到達した最高値と、その増分期間中の平均値しか記録しないためです。
show processes memory コマンド
show processes memory コマンドは、ルータ内のアクティブなプロセス、およびそれに対応するメモリ使用率に関する情報を表示します。show processes memory コマンドの出力例を次に示します。
router>show processes memory
Total: 106206400, Used: 7479116, Free: 98727284
PID TTY Allocated Freed Holding Getbufs Retbufs Process
0 0 81648 1808 6577644 0 0 *Init*
0 0 572 123196 572 0 0 *Sched*
0 0 10750692 3442000 5812 2813524 0 *Dead*
1 0 276 276 3804 0 0 Load Meter
2 0 228 0 7032 0 0 CEF Scanner
3 0 0 0 6804 0 0 Check heaps
4 0 18444 0 25248 0 0 Chunk Manager
5 0 96 0 6900 0 0 Pool Manager
6 0 276 276 6804 0 0 Timers
7 0 276 276 6804 0 0 Serial Backgroun
8 0 96 0 3900 0 0 OIR Handler
9 0 96 0 6900 0 0 IPC Zone Manager
10 0 0 0 6804 0 0 IPC Periodic Tim
11 0 17728 484 11156 0 0 IPC Seat Manager
12 0 288 136 7092 0 0 ARP Input
....
90 0 0 0 6804 0 0 DHCPD Timer
91 0 152 0 6956 0 0 DHCPD Database
7478196 Total
注:特定の Cisco ルータおよびスイッチでは show processes memory sorted の実装方法により、一部のデバイス(Cisco 7304 など)では、総計値が、show processes memory によって表示されるようなプロセッサ メモリの合計ではなく、プロセッサ メモリと IO メモリの合計として表示されます。
次の表では、show processes memory コマンド出力内の各フィールドをリストして説明しています。
| フィールド | 説明 |
|---|---|
| Total | メモリの総容量 |
| Used | メモリの使用総量 |
| Free | メモリの空き総量 |
| PID | プロセス ID |
| TTY | プロセスを制御する端末 |
| Allocated | プロセスによって割り当てられたメモリ(バイト) |
| Freed | 元々何がそのメモリを割り当てたかにかかわらず、プロセスが解放したメモリ(バイト) |
| Holding | プロセスが保持しているメモリ容量。このパラメータは、メモリのリークが疑われる場合のトラブルシューティングに有効です。プロセスが消費するメモリ容量が時間の経過とともに増加することが観測された場合、メモリ リークが発生している可能性があります。詳細は、「メモリ リークの不具合」を参照してください。 |
| Getbufs | プロセスがパケット バッファを要求した回数 |
| Retbufs | プロセスがパケット バッファを解放した回数 |
| Process | プロセス名。詳細は、このドキュメントの「プロセス」のセクションを参照してください。 |
| Total | すべてのプロセスによって保持されているメモリの総容量。 |
プロセス
次の表では、show processes、show processes cpu、および show processes memory 出力内の各プロセスが説明されています。これはすべてを網羅したリストではありません。
| プロセス | 説明 |
|---|---|
| ARP Input | 受け取った Address Resolution Protocol(ARP)要求を処理します。 |
| BGP I/O | Border Gateway Protocol(BGP; ボーダーゲードウェイ プロトコル)メッセージの読み取り、書き込み、実行を処理します。 |
| BGP Scanner | BGP およびメイン ルーティング テーブルをスキャンし、一貫性を確認します(これは時間をかなり消費する場合があるため、別のプロセスになります)。 |
| BGP Router | コンフィギュレーションが完全にロードされたときに始まるメイン BGP プロセスです。 |
| BOOTP Server | ゲートウェイの Bootstrap Protocol(BOOTP; ブートストラップ プロトコル)サーバ プロセスです。 |
| CallMIB Background | 通話履歴の有効期間が斬れると、通話履歴を削除し、通話情報を収集します。 |
| CDP Protocol |
|
| Check heaps | 1 分ごとにメモリをチェックします。プロセッサの性能低下が検出されると、強制的にリロードを実行します。 |
| Compute load avgs |
|
| *Dead* | 現在、DEAD 状態のグループとしたものを処理します。詳細は『メモリ問題のトラブルシューティング』を参照してください。 |
| Exec | コンソール exec セッションを処理します。高いプライオリティが割り当てられています。 |
| Hybridge Input | 高速パスをスリップする着信の透過的ブリッジ パケットを処理します。 |
| *Init* | システムの初期化 |
| IP Background |
|
| IP Cache Ager | ルーティング キャッシュのエージングを行い、古い再帰ルートを直します。エージャは指定時間ごとに 1 度(デフォルトで 1 分に 1 度)実行し、再帰ルーティングの変更によりエントリが無効になっていないことを確認します。このエージャには、キャッシュ全体が約 20 分ごとにリフレッシュされていることを確認するという別の機能もあります。 |
| IP Input | プロセススイッチ IP パケット |
| IP-RT Background | 定期的に最後の再ソートおよび IP スタティック ルートのゲートウェイを修正します。このプロセスは、スタティック ルート(最終的に選択されるゲートウェイが依存するもの)が修正されたすぐ後に、オンデマンドで呼ばれます。 |
| ISDNMIB Background | ISDN トラップ サービスを送り、コール キューが古くなっている場合にそれを削除します。 |
| ISDN Timers | ISDN キャリア タイマー イベントを処理します。 |
| Load Meter |
さまざまなプロセッサの 5 秒ごとの負荷平均と、5 分間の指数関数的に悪化したビジー時間を計算します。負荷平均は、次の式で計算されます。 average = ((average - interval) * exp (-t/C)) + interval
|
| Multilink PPP out | ファースト スイッチングからキューイングされた(発信ハーフ ファースト スイッチング)マルチリンク パケットを処理します。 |
| Net Background |
|
| Net Input |
|
| Net Periodic |
次のようなインターフェイス定期機能を毎秒実行します。
|
| Per-minute Jobs |
1 分に 1 回次のタスクを実行します。
|
| Per-second Jobs | 種々のタスクを毎秒実行します。登録されている one_second ジョブを実行します。 |
| Pool Manager | プールの増加を管理し、割り込みレベルでダイナミック プールからのリクエストを廃棄するためのマネージャ プロセス |
| PPP Manager |
|
| OSPF Router | メインの Open Shortest Path First(OSPF)プロセス |
| OSPF Hello | hello を受け取る OSPF プロセス |
| *Sched* | スケジューラ |
| Serial Background | イベントの監視と、期限切れの各イベントに対する適切なサービス ルーチン(主にインターフェイスのリセット)への分岐を行います。 |
| Spanning Tree |
|
| Tbridge Monitor |
|
| TCP Driver |
Transmission Control Protocol(TCP; 伝送制御プロトコル)接続でのパケット データの送信を処理します。これには接続のオープンやクローズ、キューがいっぱいになった場合のパケットのドロップが含まれます。 Remote Source-Route Bridging(RSRB; リモート ソースルート ブリッジング)、serial tunneling(STUN)、X.25 スイッチング、X.25 over TCP/IP(XOT)、Data-link Switching(DLSW; データリンク スイッチング)、変換、およびルータで開始または終了するすべての TCP 接続は現在、TCP ドライバを使用します。 |
| TCP Timer | タイムアウト パケットの再送信を処理します。 |
| Virtual exec | Virtual Type Terminal(vty)回線(ルータ上の telnet セッションなど)を処理します。 |
高い CPU の利用率自体は、デバイスの障害を意味するものではないという点に注意する必要があります。たとえば 7500 VIP で、発信インターフェイスのキューイング方式が First In First Out(FIFO; 先入れ先出し)で、発信インターフェイスで輻輳が発生した場合、Rx 側でバッファリングが開始されます。つまり、着信 VIP によりパケットのバッファリングが開始されるということです。Rx 側のバッファリングが開始された場合、『CPU 利用率 99 % で動作する VIP』が確認されます。これは正常であり、それだけでは過負荷の兆候ではありません。VIP がより重要な実行命令(別のパケットの交換など)を受信しても、高い CPU の使用率によって動作が影響を受けることはありません。おおまかな指針として、長期間にわたり、高い CPU の利用率が続いた場合に初めて、問題があることを意味します。さらに、すべてが順調とは限らないということを示すインジケータとしてよりも、障害箇所を解明する過程で、上記コマンドは有効です。
関連情報
- Cisco ルータの CPU 使用率が高い場合のトラブルシューティング
- メモリ問題のトラブルシューティング
- Command Lookup Tool(登録ユーザ専用)
- アウトプットインタープリタ(登録ユーザ専用)
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。
