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End-of-Sale and End-of-Life Products : Cisco Catalyst 2900 XL シリーズ スイッチ

Catalyst スイッチを工場出荷時のデフォルトにリセット

ライター翻訳版 - October 30, 2002
Document ID: 24328
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目次


概要

Catalyst スイッチ設定を工場出荷時の元のデフォルト値に戻すのが望ましい場合があります。 これは、スイッチに存在する不適切な設定を削除する場合に有効です。 スイッチを設定したことにより設定が非常に複雑になった場合や、あるネットワークから別のネットワークにスイッチを移動したりする場合には、スイッチを工場出荷時のデフォルトにリセットし、新たに設定できます。 この文書では、スイッチのリセットに関する情報およびサンプル コマンドのログを記載します。

Catalyst スイッチを工場出荷時のデフォルトにリセットするには、物理的なコンソールまたは Telnet 接続のどちらかを使用してスイッチ コンソールにアクセスできる必要があります。 これには、コンソール パスワードとイネーブル パスワードも必要です。 スイッチのコンソール パスワードまたはイネーブル パスワードを忘れてしまった場合は、スイッチ設定を工場出荷時のデフォルトにリセットしてもパスワードをリセットすることはできません。 その場合は、スイッチのパスワード回復手順に従う必要があります。 Catalyst スイッチでパスワードを回復するには、次の文書を参照してください。

はじめに

スイッチを工場出荷時のデフォルト値にリセットする前に、必ず Trivial File Transfer Protocol(TFTP; トリビアル ファイル転送プロトコル)サーバ、またはブートフラッシュか Slot0 デバイスでローカルに、設定をバックアップしてください。 ユーザ設定をクリアしてしまうと、バックアップした設定を復旧する以外には設定内容を回復する手段はありません。 TFTP サーバでコンフィギュレーション ファイルをアップロードするには、次の文書を参照してください。

CatOS が動作する Catalyst スイッチのリセット

この手順は、CatOS が動作する Catalyst 4000/5000/6000 スイッチに適用します。 これらのスイッチでは、NVRAM に設定が保存されます。 ユーザがイネーブル モードでコマンドを入力するたびに、設定内容は自動的に NVRAM に保存されます。 Cisco IOS(R) では、write memory コマンドを実行して、設定を保存する必要があります。 これらのスイッチで clear config コマンドを発行すると、システムまたはモジュールの設定を工場出荷時のデフォルトにリセットできます。 コマンドの構文は、次のとおりです。

  clear config {mod | rmon |all | snmp | acl {nvram}}
  

clear config all コマンドは、モジュール設定だけでなく、ユーザ設定のシステムもクリアします。 ただしこのコマンドでは、設定レジスタやブート システム設定などのブート変数はクリアされません。 ブート変数の設定を変更するには、set boot コマンドを発行します。 Catalyst 5000 の Route Switch Module(RSM)や Route Switch Feature Card(RSFC)あるいは Catalyst 6000 の Mutilayer Switch Feature Card(MSFC)などのレイヤ 3(L3)モジュールが存在するスイッチの場合は、clear config all コマンドを発行しても L3 モジュール上の Cisco IOS 設定はクリアされません。 L3 モジュールの設定をクリアするには、session コマンドを発行して L3 モジュールにアクセスし、この文書の「Cisco IOS が動作する Catalyst スイッチのリセット」の項に記載されている手順でスイッチを工場出荷時のデフォルトにリセットします。 次の例に、スイッチの設定を工場出荷時のデフォルトにリセットする方法を示します。

  Cat5k> (enable) clear config all
  This command will clear all configuration in NVRAM.
  This command will cause ifIndex to be reassigned on the next system startup.
  Do you want to continue (y/n) [n]? y
  ...........
  ..........
  ................................
  2002 Aug 03 15:16:19 %MLS-5-MCAST_STATUS:IP Multicast Multilayer Switching is disabled
  
  System configuration cleared.
  Use 'session' command to clear ATM or Router specific configurations.
  Console> (enable) 
  Console> (enable)
  

設定が消去されている場合は、スイッチをリロードする必要はありません。 設定はただちに有効になり、スイッチが工場出荷時のデフォルト設定に戻ります。 スイッチ上の特定モジュールの設定をクリアする場合は、次のように clear config <mod> コマンドを実行してください。

  Cat5k> (enable) clear config 5
  This command will clear module 5 configuration.
  Do you want to continue (y/n) [n]? y
  ................................
  Module 5 configuration cleared.
  Cat5k> (enable) 
  Cat5k> (enable)  
  

Cisco IOS が動作する Catalyst スイッチのリセット

この手順は、統合 Cisco IOS(ネイティブ モード)が動作する Catalyst 4000/6000 シリーズのスイッチ、Cisco IOS が動作する Catalyst 2950/3550/2900XL/3500XL シリーズのスイッチ、Cisco IOS が動作する Catalyst 2948G-L3/4908G-L3 スイッチ、および Cisco IOS が動作する L3 モジュールに適用されます。

注: L3 モジュールには、Catalyst 4000(WS-X4232-L3)、Catalyst 5000(RSM/RSFC)、および Catalyst 6000(MSFC/MSM)が含まれます。

実行コンフィギュレーションおよびスタートアップ コンフィギュレーションは、Cisco IOS が動作するスイッチに存在する 2 つのコンフィギュレーション ファイルです。 実行コンフィギュレーションは RAM に保存され、スタートアップ コンフィギュレーションは NVRAM に保存されます。 スイッチの設定に変更を加えると、変更内容が実行コンフィギュレーションの一部になります。 変更内容は、スイッチを再起動するたびに使用されるスタートアップ コンフィギュレーションの一部に自動的にはなりません。 write memory コマンドを発行すると、設定の変更を NVRAM(スタートアップ コンフィギュレーション)に保存できます。 変更内容を NVRAM に保存しないと、スイッチのリロード時に変更内容が失われてしまいます。

統合 Cisco IOS(ネイティブ モード)が動作する Catalyst 4000/6000 シリーズのスイッチおよび Cisco IOS が動作する Catalyst 2950/3550/2900XL/3500XL シリーズのスイッチでは、Flash または NVRAM の vlan.dat ファイルと呼ばれる別ファイルに VLAN 情報が保存されます。 これらのスイッチを工場出荷時のデフォルトにリセットするには、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルと vlan.dat ファイルを削除する必要があります。 Catalyst 2948G-L3/4908G-L3 スイッチおよび L3 モジュールでは、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを削除できます。 これらのスイッチは VTP に参加していないので、VLAN 情報を含みません。

スイッチ設定のリセット

erase startup-config または write erase コマンドを発行すると、スイッチを工場出荷時のデフォルトにリセットできます。 ただしこのコマンドでは、設定レジスタやブート システム設定などのブート変数はクリアされません。 ブート システムのパラメータを変更するには、boot コマンドを発行します。 統合 Cisco IOS(ネイティブ モード)が動作する Catalyst 4000/6000 スイッチでは、config-register コマンドを発行して設定レジスタの値を変更できます。 次の例に、スイッチを工場出荷時のデフォルトにリセットする方法を示します。

  Cat2950#write erase
  Erasing the nvram filesystem will remove all files! Continue? [confirm]y[OK]
  Erase of nvram: complete
  Cat2950#
  Cat2950#reload
  
  System configuration has been modified. Save? [yes/no]: n    
  !-- このプロンプトでは、設定を決して保存しないでください。
  !-- 設定を保存すると、スイッチがデフォルト値にリセットされなくなります。
  Proceed with reload? [confirm]y
                                
  2w0d: %SYS-5-RELOAD: Reload requested
  
  C2950 Boot Loader (CALHOUN-HBOOT-M) Version 12.0(5)WC(1), RELEASE SOFTWARE (fc1)
  Compiled Tue 27-Mar-01 23:28 by devgoyal
  WS-C2950-24 starting...
  
  --- Output Skipped ---
  
  32K bytes of flash-simulated non-volatile configuration memory.
  Base ethernet MAC Address: 00:05:DC:C9:79:00
  Motherboard assembly number: 73-5781-08
  Motherboard serial number: FAB0515A069
  Model revision number: 02
  Model number: WS-C2950-24
  System serial number: FAB0517Q00B
  
  --- System Configuration Dialog ---
  
  Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]:n 
  00:00:16: %SPANTREE-5-EXTENDED_SYSID: Extended SysId enabled for type vlan
  00:00:21: %SYS-5-RESTART: System restarted --
  Cisco Internetwork Operating System Software 
  IOS (tm) C2950 Software (C2950-I6Q4L2-M), Version 12.1(9)EA1d, RELEASE SOFTWARE (fc1)
  Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.
  Compiled Mon 17-Jun-02 18:55 by antoninon
  
  Press RETURN to get started!
  
  00:00:37: %LINK-5-CHANGED: Interface Vlan1, changed state to administratively down
  00:00:38: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Vlan1, changed state to down
  Switch>
  Switch>
  

これで、VLAN 情報以外のスイッチの設定が工場出荷時のデフォルトにリセットされます。

VLAN 情報のリセット

VLAN 情報を工場出荷時のデフォルトにリセットするには、Flash または NVRAM から vlan.dat ファイルを削除し、スイッチをリロードします。 vlan.dat ファイルは、統合 Cisco IOS(ネイティブ モード)が動作する Catalyst 6000 スイッチでは const_nvram に、 統合 Cisco IOS(ネイティブ モード)が動作する Catalyst 4000 スイッチでは cat4000_flash: に、 Catalyst 2950/3550/2900XL/3500XL では flash: にそれぞれ保存されています。

Catalyst 6000 では erase const_nvram: コマンドを実行してください。 Catalyst 4000 では erase cat4000_flash: コマンドを実行してください。 Catalyst 2950/3550/2900XL/3500XL では delete flash:vlan.dat コマンドを発行します。 統合 Cisco IOS(ネイティブ モード)が動作する Catalyst 4000/6000 シリーズのスイッチには、下記と同じ手順を使用します。 次に、Catalyst 2950/3550/2900XL/3500XL スイッチで VLAN 情報を削除する方法を示します。

  1. show vlan コマンドを発行して VLAN 情報を確認し、dir コマンドを発行して vlan.dat ファイルを確認します。
  2. Cat2950#show vlan
        
      VLAN Name                             Status    Ports
      ---- -------------------------------- --------- -------------------------------
      1    default                          active    Fa0/1, Fa0/2, Fa0/3, Fa0/4
                                                      Fa0/5, Fa0/6, Fa0/7, Fa0/8
                                                      Fa0/9, Fa0/10, Fa0/11, Fa0/12
                                                      Fa0/13, Fa0/14, Fa0/15, Fa0/16
                                                      Fa0/17, Fa0/18, Fa0/19, Fa0/20
                                                      Fa0/21, Fa0/22, Fa0/23, Fa0/24
      
      2    VLAN0002                         active    
      3    VLAN0003                         active    
      4    VLAN0004                         active
              
      !-- スタートアップ コンフィギュレーション ファイルは削除されますが、
      !-- ユーザが作成した VLAN は削除されません。
      
      600  VLAN0600                         active    
      1002 fddi-default                     active    
      1003 token-ring-default               active    
      1004 fddinet-default                  active    
      1005 trnet-default                    active 
         
      VLAN Type  SAID       MTU   Parent RingNo BridgeNo Stp  BrdgMode Trans1 Trans2
      ---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------
      1    enet  100001     1500  -      -      -        -    -        1002   1003
      2    enet  100002     1500  -      -      -        -    -        0      0   
      3    enet  100003     1500  -      -      -        -    -        0      0   
      4    enet  100004     1500  -      -      -        -    -        0      0   
      600  enet  100600     1500  -      -      -        -    -        0      0   
      1002 fddi  101002     1500  -      -      -        -    -        1      1003
      1003 tr    101003     1500  1005   -      -        -    srb      1      1002
      1004 fdnet 101004     1500  -      -      1        ibm  -        0      0   
      1005 trnet 101005     1500  -      -      1        IBM  -        0      0   
      Switch#  
      
    Cat2950#dir flash:
      !-- Catalyst 4000 では、dir cat4000_flash コマンドを実行してください。
      !-- Catalyst 6000 では dir const_nvram:  コマンドを実行してください。
      Directory of flash:/
      
      2  -rwx     2487439   Mar 11 1993 01:25:32  c2950-i6q4l2-mz.121-9.EA1d.bin
      3  -rwx         840   Mar 20 1993 09:20:09  vlan.dat  
      !-- この vlan.dat ファイルに、ユーザ設定の VLAN が保存されます。
      4  -rwx     2491435   Mar 08 1993 16:14:13  c2950-mvr.bin
      6  -rwx          42   Mar 01 1993 00:07:35  env_vars
      7  -rwx         109   Mar 11 1993 01:23:56  info
      8  drwx         640   Mar 11 1993 01:26:35  html
      19  -rwx         109   Mar 11 1993 01:26:35  info.ver
      
      7741440 bytes total (1088512 bytes free)
      Switch#
  3. Flash または NVRAM から VLAN 情報を削除し、スイッチをリロードします。
  4. 注: Catalyst 6000 と 4000 では、delete コマンドは動作しません。 その代わりに、erase const_nvram: または erase cat4000_flash: コマンドを実行してください。 コマンド構文で vlan.dat ファイルを指定しないでください。

    Cat2950#delete flash:vlan.dat
      Delete filename [vlan.dat]? 
      !-- Enter キーを押します。
      Delete flash:vlan.dat? [confirm]y
      Switch#
      Switch#reload
      Proceed with reload? [confirm]y
      4w5d: %SYS-5-RELOAD: Reload requested
      
  5. リロード後、show vlan コマンドを発行して VLAN 情報を確認します。 ユーザ設定の VLAN が削除され、工場出荷時のデフォルトである VLAN 情報だけがスイッチに存在します。
  6. Cat2950#show vlan
        
      VLAN Name                             Status    Ports
      ---- -------------------------------- --------- -------------------------------
      1    default                          active    Fa0/1, Fa0/2, Fa0/3, Fa0/4
                                                      Fa0/5, Fa0/6, Fa0/7, Fa0/8
                                                      Fa0/9, Fa0/10, Fa0/11, Fa0/12
                                                      Fa0/13, Fa0/14, Fa0/15, Fa0/16
                                                      Fa0/17, Fa0/18, Fa0/19, Fa0/20
                                                      Fa0/21, Fa0/22, Fa0/23, Fa0/24
      1002 fddi-default                     active    
      1003 token-ring-default               active    
      1004 fddinet-default                  active    
      1005 trnet-default                    active    
      
      VLAN Type  SAID       MTU   Parent RingNo BridgeNo Stp  BrdgMode Trans1 Trans2
      ---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------
      1    enet  100001     1500  -      -      -        -    -        0      0   
      1002 fddi  101002     1500  -      -      -        -    -        0      0   
      1003 tr    101003     1500  -      -      -        -    -        0      0   
      1004 fdnet 101004     1500  -      -      -        ieee -        0      0   
      1005 trnet 101005     1500  -      -      -        IBM  -        0      0
      Switch#   
      

冗長モードでの Catalyst スイッチのリセット

CatOS が冗長モードで動作する Catalyst 5000/6000 スイッチの場合、clear config コマンドを発行してアクティブ スーパバイザ(Sup)の設定を工場出荷時のデフォルトにリセットすると、スタンバイ Sup はアクティブ Sup の変更内容と同期を取り、スイッチが工場出荷時のデフォルトにリセットされます。 これらのスイッチでは、設定モードがバイナリ モードあるいはテキスト モードに設定されているかどうかにかかわらず、アクティブ Sup で設定がクリアされるとスイッチが工場出荷時のデフォルトにリセットされます。

統合 Cisco IOS(ネイティブ モード)が冗長モードで動作する Catalyst 6000 スイッチの場合は、動作が異なります。 アクティブ Sup の設定を工場出荷時のデフォルトにリセット(Sup モジュールのリロードが必要)すると、スタンバイ Sup がアクティブになり、同じユーザ設定がロードされます。 スイッチが工場出荷時のデフォルトに戻ることはありません。 この場合は、スタンバイ Sup モジュールをシャーシから物理的に取りはずし、この文書の「Cisco IOS が動作する Catalyst スイッチのリセット」の項に記載されている手順でアクティブ Sup の設定を工場出荷時のデフォルトにリセットする必要があります。 アクティブ Sup が工場出荷時のデフォルト設定でオンラインになったら、スタンバイ Sup をシャーシに戻します。 このようにすると、工場出荷時のデフォルトであるアクティブ Sup の設定と同期が取られます。


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